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「エシカル」について考えるZOOM勉強会

先日、吉田晴乃記念実行委員会主催の「エシカル」についてのZOOM勉強会がありました。エシカル消費について、晴乃さんは、“消費の先を想像する”ことだとよく仰っていたそうです。
「この商品を買う、という行動は、私はこの商品に賛同します、という意思表示である。責任感をもってお金を使う。倫理的に正しいサービスをしている事業者を応援する。お金を払った先には何があるのか、私たちが何を選び、どんな未来社会を創ろうとしているのかにまで思いをはせる、想像力と責任感が市場や未来の姿を決める。」生前、晴乃さんが仰っていた言葉です。

消費は投票だ、とも言われていますが、どのようにお金を使うかは自分次第です。

さて、女性経営者としての田中麻美子さんのお話、非常に興味深く聞かせていただきました。エシカル的アプローチの経営と感覚の話。気になったキーワードを書き出しておきます。(講演の内容詳細は伏せておきますね。)

●田中さんは、青年海外協力隊のご経験もあり、グローバル企業で次々とお仕事をされています。ヨーロッパに本社がある企業が多いとのこと。
●会社を選ぶ時、会社との相性はある。相性が合えばうまくいく。能力うんぬんではない。能力が高い方でもあうあわないはある。
●アメリカの会社とヨーロッパの会社では全く社風が違う。
●一緒に働く人が幸せじゃないと嫌
●株式を上場していない会社は、会社の大切な精神を引き継ぎやすい。上場していると企業活動が経営判断に影響してしまうのではないか、と感じる。特にエシカルなどの課題の場合。資本主義が邪魔をする場合がある。family企業の良さというものがある。
●今だけ、金だけ、自分だけ、の無国籍企業は資本主義には勝てるかもしれないけれど本質はなんだろうか。
●経営者としてのエシカルの話。
●ビクトリノックス経営としてのエシカル戦略。
●利益を上げること。すべてのものがソーシャルビジネス。どうやって利益を上げるかが大切。
●女性の方が正義感が強い。良いとか悪いとかすぐにジャッジしない。女性はもっと鈍感になってもいい。
●地域から本社を動かさない、というポリシー。
●プロジェクトを宣伝に使う。商品を宣伝に使うのではなく。
●仕事を通して社会に貢献することは、社員の喜び、働く意欲へ
●驚くべきことに、創業100年以上の企業数の世界第一位は日本。41.3%(33076企業)。二位はアメリカ24.4%(19497企業)。三位はスウェーデン17.5%(17.5%)。
●創業200年以上の企業数も日本が一位。65.0%。1340企業。
●世界の千年企業は、一位「金剛組(宮大工・大阪府)」578年創業。二位「慶雲館(旅館・山梨県)」705年創業。三位「古まん(旅館・兵庫県)」717年創業。
●昔から日本には「暖簾」があって、暖簾は誇りである。
●エシカルなんていう軽い言葉ではなくて、日本には昔から「倫理」「道徳」「良心」という素敵な言葉がある。さらに「敬天愛人(西郷隆盛)」「公共心(松下幸之助)」。さらにさらに「お天道様が見ている」という信仰心や倫理観。
●エシカルポイントは人によって違う。人の哲学は人によって違う。

書けないこともたくさんあるのですが、大変に刺激的な講演会でした。ZOOMに感謝。東京で講演会とかだったら参加できないもん。


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