ヤマハの自社直販EC戦略の中でのP-125の位置づけ
ヤマハというか、楽器業界全体が大きな構造変革を迫られている
店頭展示品の在庫やそれに起因するリニューアル問題
小規模店舗と大規模店舗の格差等々
ヤマハは中期経営計画の中でEC化。
それも自社直販EC化を進める。
そして従来の代理店の収益構造を楽器販売による収益から販売促進やサービスに転換していきたいとある。
現在、ヤマハは自社直販ECはやっていないし、サウンドハウスのようなEC専業業者との取引も慎重だ。
サウンドハウスを見てもクラビノーバはもちろん扱っておらずアリウスの最新機種はおいていない。
アマゾンでクラビノーバを売っているのは島村だ。
楽器店では試弾して実際にはネットで買う。
すなわち楽器店のショールーム化を避けるためだ。
そんな事されたら販売店は怒り狂うだろう。
しかしいつまでもそんな事は言っていられない。
そこでヤマハはなんとかして自社直販ECを立ち上げたいと考えているだろう。
その駆け出しはクリック&モルタルモデルしかないと思う。
ユニクロなんかがやっている方法。
販売数の少ない規格外のサイズ(SSとXXLとか)はネットだけで扱う。
そのようにしてリアル店舗の権益を守る方式だ
その場合の自社ECで売るのに最適なのがP-125を始めとするコンパクト型であると思われる。
すでにサウンドハウスやアマゾン直販でもP-125は販売されているので既存販売店への影響は少なかったと考える。
であるにせよ、ヤマハは自社直販ECのスタートは相当慎重だと思う。
P-125をリニューアルして、それを目玉にする。そして既存の代理店にはその新機種を流さないとか、もし、そんな事したら代理店は騒ぎだすだろう。
これも、私が、P-125のリニューアルは当面ないと考える理由である。