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ピアノの普及率からみる日本の衰退

平成26年の全国消費実態調査によるとピアノの世帯普及率は、25%らしい
他の資料を見ると大体第二次ベビーブームから上がり始めて1990年を20%でピークを迎え、その後、徐々に減少とある。
おかしいと思ったら、平成26年から電子ピアノを含めて集計するようになったということだそうだ。
じゃあ、国内電子ピアノ市場は安泰なのか?
ここ数年コロナ渦のせいの巣ごもり需要から電子ピアノに関わらず楽器需要が増大したことは事実。
しかしこれもいずれ収まるだろう。
ピアノの保有数に大きな影響を与える要素である子供の数
1970年前後の第二次ベビーブーム時には年間200万の新生児が生まれた。
それが今や80万人である。

それと高齢者社会。
全世帯のうち半分は高齢者世帯である。
すなわち1990年頃のピアノ普及率の20%は殆どが、アコースティックピアノであり持っているのは現役世代である。総数では1000万弱
アコースティックピアノは家電などと違い古くなったから捨てるといったものではない
それを考えるとちょっと乱暴な計算であるが、
現在の普及率の25%のうちの20%は高齢者世帯のアコースティックピアノではないか。
高齢者世帯におけるピアノ所有率は40%。
残りの5%が半分の現役世代の電子ピアノで現役世代における所有率は10%といったところではないか?
そうすると現役世代が保有している電子ピアノは250万台程度
すなわち現役世代の世帯は1000万台弱のアコースティックピアノピアノをもっていたのに、今は電子ピアノでかつその数は以前の4分の1に過ぎないのではないか?
また別の観点で見ると少し前の新生児の数は90万程度。
1000万以上の年収のある世帯数は約1割なんで、ピアノを開始する年齢は小学校入学前後が多いので、なんとなく年間で20万台の販売台数という話に合致する。
単なる少子化の問題だけで片付ける問題ではない。

(個人の憶測です)

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