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電子ピアノの音源について

電子ピアノの音源の方式についてはいくつか種類がある。
まず、元となるピアノの全音(88腱全て)をサンプリングしてそれを再生する方法。だたし実際のピアノは複数の音を弾けば共鳴して音が変わるし、ペダルの踏み方によっても変わる。
そういうレゾナンス要素をシュミレーションして加えている。
この方式は、ヤマハのアリウス以上の機種やカワイが該当する。
カタログなどの全音サンプリングしたと記載しているからである。
さらにヤマハならCFXがベースで、少し高い機種だとベーゼンドルファーやスタインウェイがついたりする。

次に全音サンプリング音源でなく、5~6音毎に飛ばしてサンプリングして近くの音は都度、キーを上げて再生する方式。
この方式ではメモリとかが削減できコスト削減になる。
ある人がKORGのエントリーモデルの波形を一音づつ確認して、KORGのエントリーモデルはその方式であることを突き止めた動画がツベに上がっているので興味ある人は探してみるものもいい。
そして、ヤマハのP121、125はまさにこの方式ではないかと確信している。
なぜなら他の機種の音源の説明にある「全音サンプリングに関する」表記はない点。
それ以上の証拠としては、P-121のオクターブシフト機能の存在である。
P-121は73腱で88腱のピアノより音域は狭い。
しかしオクターブシフトを使えば通常の88腱では出ない音が出てしまうのである。
この時点で、全音サンプリングしていないことは明白ではないか?
それ故に同じGHS鍵盤であっても、この音源方式によってP-125はアリウスより格下であると考える。

そして最後は、ローランド方式というもの
これはサンプリングではなく、単音はもちろん複音を弾いて共鳴している状況も含めてシンセサイザー的に音を合成しているもの。
ローランドはこの方式を使っているので、好みの音にピアノ音を編集したりできる。また同時発音数という制約もない。(一部機種は除く)

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