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電子ピアノ市場の概観

年間20万台(コロナ渦前)と言われている電子ピアノ市場であるが、ざっくりと以下のように分類できると思う。
まずは、エントリー層
・据え置き型
価格帯8万~19万
・子供にピアノを習わせるタイミング等で最初に購入するもの
・機種は、カシオPX-770、ヤマハのARIUS、河合のCN29、39、RolandのHP702など
・カシオが低価格より、河合とRolandが高級より、ヤマハがその中間
市場規模は11~12万台
・市場シェアや、カシオ>河合>ヤマハの順ではないと思う。
少し古い資料だが、カシオPX-770は、河合のCN29に対して1.4倍の販売台数であったこと。そして最新のARIUSの初年度販売計画数が3万台に対して、河合の最新型は3.3万台の販売計画を発表していることから推察した。

次は、中級・上級層
・据え置き型
価格帯20万~50万
・子供がある程度上達した場合の買い替えや比較的経済的余裕がある家庭や、親がピアノ経験などあり電子ピアノにもこだわりを持っている層
・機種は、ヤマハのクラビノーバ、河合のCN79、99など
・ここの層はヤマハが圧倒的だと思われる。
市場規模は5~6万台

そしてコンパクト型
価格帯4万~8万(高い機種もあるが全体から見ると僅かである)
・大人になってから趣味で始めたとかそんな感じ。
・機種は、ヤマハのp-45.P-125、カシオのPS-X1100など
市場規模は3~4万台
しかしコロナ渦になって一気にこの層が膨れ上がった。カシオのPS-X1100の人気もあり4~5万台が上積みされたであろう。

そのような市場の前提で各社の思惑を想像してみたいと思う。

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