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いちごを育てる柏井ファームさん【AIR日高村7日目】

こんにちは。フリーキュレーターの牛込麻依です。
2023年10月に参加しているAIR日高村の活動レポートをお届けしています。

日高家祭り

本日は3連休最終日。村の保健センター駐車場で子供向けのお祭りがあるということで少しだけ顔を出してきました。

駐車場に所狭しとテントが並び、中央部には机と椅子が並べられています。出店しているのは食べ物のお店、飲み物のお店、輪投げや射的などのアクティビティなど。この村にこんなにたくさんの子どもたちがいたのか!とびっくりするくらいたくさんの子どもたちが楽しんでいました。

日高村は人口4800人ほどの小さい村ながら、たくさんのこういったイベントが開催されているようで。商工会をはじめとした様々な団体が村を盛り上げようと頑張っているんですね。

お世話になっている霧山茶園さんもスタッフとして支えていらっしゃいました。お疲れ様でした!

AIR日高村受け入れ事業者:柏井ファーム

我々のミッション、「AIR日高村について調べる」「AIR日高村の過去参加者の足跡を辿る」の実行のため、本日はいちごをメインに栽培している柏井ファームさんに話をお聞きしてきました。

ビニールハウス一面に植えられたイチゴの苗。収穫する冬に向けて、これから成長していきます。

お話を伺った柏井さん。昨年AIR日高村に参加された辻本さんと、今年8月末から滞在された音楽家の阪越由衣さんの合計2組をこれまで受け入れされてきました。

元々は霧山茶業組合の始まりの5軒のうちの1軒だったそう。平成7年ごろに整備した際に茶業を辞められて、今は電子技法と呼ばれる特殊な農法でいちごを中心に、葡萄も栽培されています。

柏井さんは現在ご夫婦2名で作業されているとのこと。AIR日高村で見ず知らずの都会の若者を受け入れるのに抵抗はなかったのでしょうか?

柏井さん
元々ふるさと納税の関係でAIR日高村のプログラムのことを知って興味を持ちました。普段なかなか接することのできない人と交流できるとあって、新鮮味があるかなと。

最初に受け入れした辻本さんは男性で、ご実家が農業関係だったこともあり、台風対策の作業を手伝ってもらいました。単純に労力として助かりましたね。

作業に前向きな姿勢があり、ちゃんとした受け答えもあって、ちゃんと社会人だなと思いました。収穫の様子なども見学してもらいました。今思えば、もっとアートの話を聞けばよかったかもしれないですね。

ー今年受け入れされたのは女性の音楽家の方でしたね。具体的に何を作業されたんですか?

柏井さん
女性でもできる作業ということで、イチゴの苗とりを中心に手伝ってもらいました。実際に作業は1日半とかの短い時間でしたが、地域おこし協力隊の方々と一緒に手伝ってもらって、いい交流になりました。

滞在中、わのわ会で演奏会もやったみたいですが、我々は演奏を聴く機会はなかったです(笑)

阪越さんはフランスにパートナーがいらっしゃって、フランスで農業に従事されていたこともあるようで、フランスとの違いについて話を聞きました。フランス語もペラペラで、話もできる方。さすが、海外に渡った方は違うな、大したもんだと感心しました。

ーAIR日高村のプログラムでアーティストを受け入れてみてよかったことはありますか?

柏井さん
やはり、普段の生活で出会えない方と話ができたり、交流できるので、それが自分達の幅を広げてくれるいい機会になっていると思いますね。アーティストさんは感受性が高く、自分達が持っていないものを持っていると感じます。純粋にすごいなと思います。

ー今後もAIR日高村のプログラムに参加したいと思いますか?

柏井さん
そうですね、実際の農作業の状況次第にはなります。やる作業がない時に来てもらっても良くないので、何かやることがある時にはいいと思っています。

ーありがとうございました。

電子技法と呼ばれる、電子エネルギー水と炭を使った特殊栽培をされている柏井さん。「美味しいものを作りたい」という興味から、まだ登録されていない種類のいちごも育てているんだとか。

「いいものを作りたい」という気持ち、それに対する労力は、アートを制作するときと一緒かもしれません。農業とアートの相性がいい、という話がありますが、農業もアートの一部なのかも…と思わせられた1日でした。

柏井さん、ありがとうございました!



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