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「陽気なニヒリズム」を持つと、考えすぎる人は楽になるかもしれない

どうも。ごまなつです。

世の中、辛いですよね。将来の不安や今の自分に対しての不満・焦り、置かれた環境への不満などがあると思います。人生の大部分は働くことで消費されます。働く環境がつらい場合、逃げ出さないと精神を病んでしまうこともあります。うつ病になりやすい人の特徴の一つに、真面目さがあります。真面目であるが故に逃げ出す選択をとれないのです。

辛い環境から逃げ出すのが最善ですが、そうできない状況もあると思います。そこで、自分の考え方を変えてみるというのはどうでしょうか。真面目というのは考え方です。思考が変われば、行動も変わるし、見える世界も異なります。考えすぎることを辞めてみるのはどうでしょうか。

そこで、ニヒリズムという思考を紹介しようと思います。陽気なニヒリズムの考え方であれば、現状打破の手助けになるかもしれません。なお、ここでの内容は、学術的に正しい意味とは離れている可能性があり、筆者自身の考えも含みます。

ニヒリズム

ニヒリズムとは、この世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場です。すごく簡単に言うと、この世の中に意味があることなんてない、という考え方です。心理学者を名乗ったニーチェによれば、ニヒリズムにおいて人間が取る立場は次の2つだとしました。

1. 何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度
2. すべてが無価値・偽り・仮象ということを前向きに考える生き方。つまり、自ら積極的に「仮象」を生み出し、一瞬一瞬を一所懸命生きるという態度

1は消極的・受動的ニヒリズムです。この考え方は消極的・受動的になるか、破壊や暴力に訴えるようになります。この世には意味がないからどうでもいい、と考えた後に何もしなくなるか、逆に破壊行動に走るかですね。行動を起こせない人は、消極的・受動的ニヒリズムになっているかもしれません。

2は積極的、能動的ニヒリズムです。この考え方は、人生に意味がないからこそ、一生懸命、楽しく生きていくという考え方です。ニーチェは、積極的ニヒリズムを肯定しています。

積極的ニヒリズムについて考えましょう。人生に意味を求める人は多いです。なぜ生きているのか、何のために生きているのか、目的を求めます。ここで、ニヒリズムに基づいてそもそも人生の意味なんてものはないと仮定します。

そうすると、今の自分が行っていることや大きな成功・失敗は本質的には意味がありません。それに対して意味をつけるのは自分自身になります。自分がやりたいから、自分が楽しいから、一生懸命生きる、それでいいのではないでしょうか。

人生は死ぬまでの暇つぶし

うまくできなかったり、焦ったりしてもその原因に大して意味はないのです。人生は死ぬまでの暇つぶし、ただの暇つぶしなんだから、自分のやりたいようにやればいいのです。今の自分がやりたいことを一生懸命やって、今ある自分の手札から暇つぶしの方法を考える。それでいいのではないでしょうか。

働くこともその手札の一つです。生活費を稼ぐために働いている人が大半だと思いますが、生活費さえ何とかなれば別の暇つぶし方法を探せばいいのです。暇つぶしなので楽しいことがしたいですよね。楽しいことで生活費が稼げれば良いですよね。働くことが楽しい方はぜひ、続けましょう。辛い方は、その環境に移るか働くことを辞めるのも手だと思います。

ですが、最終的に暇つぶしの方法を考えて実行するのは、自分自身なのです。その中に楽しく働くことが入っていれば、人生の大部分を楽しく過ごせるのではないでしょうか。



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