胸熱激シコ。主人公不在こそ真価問われり。

今週のワンピース
ガープに胸熱、ひばりに激シコでしたわー

クザンの感じから、黒ひげは悪ではないのかなーとは思うよね
そもそも海賊は正義の人ではないのが前提で、大枠の正義は海軍にあって、個人的な正義はどこにあるか。そしたら麦わらより、黒ひげの方が自分の正義に近しいのか?クザンは。
何か松田優作の作品のオマージュがあるのか?
魅力的で謎があるクザンさん。

主人公不在の回が熱いのは滅茶苦茶大事な要素だよねー
主人公軸以外のストーリーが物語の善し悪しを決めると言っても過言ではない。と勝手に思ってる。
わかりやすいのは主人公が悪いやつをやっつけてハッピーエンド!なんだけど、俺は脇が光る作品の方が記憶に残る。

きっと子どもの頃ってみんな主役なんだよ。けど成長すると気が付いていく、みんな歯車なんだって事に。
人類オール歯車。
サラリーマンは勿論、大会社の社長だろうが、大きく見たら歯車の一つって事に変わりは無いのだ。
この事実に気が付かない馬鹿が事件を起こす。地球に仮暮らししてるって認めた上で考えないと間違えるよね。そりゃーどえらい金があれば天狗にもなっちまうか。
なので、物語の脇が光ると深層心理移入しているのでないだろうか?
悟空とかルフィーとか圧倒的な主人公って現実には存在しなくて、故に圧倒的主人公は最後に消えがちなのではないだろうか。

だからと言って、主人公おざなりの物語は良いとは言えなくて、やはり主人公は主人公たる活躍があってこそな主人公であることは間違いない。
バランス。
そうなってくると、数字になってきそうだ。
主人公と脇での活躍割合の黄金比があって、そこに当て嵌めれば読者に感動を与える事ができる。そうなると面白くない。しかし、その黄金比を理解して構成し、そこに作者の色が入る事により名作になっていくのかもしれない。

芸術とはその様な創作なのかもしれない。
人間がどうしたって惹かれる黄金比はあるわけで。
あとはエッセンス。作者の色がエッセンス。

こんな風に有りもない知識で勝手な暴論を己の芸術論として持っているのだが、そんな矮小で歪な糞な俺の心を揺さぶる作品が多いこと。
素晴らしくお得な安い精神を持っている事に、逆に有り難さを感じる。

ガープに胸を焦がされ、ひばりに玉キュンした胡麻味噌太郎でした。

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