rapとrep -ドキュメント20min 「I rep myself」-
就活が解禁したらしい今週、立て続けに2件のOG訪問を受けた。
次の春で、一応テレビディレクター6年目になる。
テレビっ子じゃないなりに、少なくとも、目の前に出会った取材者・取材テーマに対して、どのときも全力を尽くしたということは自負している。
とはいえ、全然まだまだスキルも思考も身につかない。
就活生に「ちゃんとテレビ見ないとね」と言っときながら、
自分もできていないので、たまに番組の感想を書こうかなと思う。
今回見たのは、NHK ドキュメント20min.「I rep myself .~ラップで叫ぶ自分自身~」。
若手制作者がこれまでにないドキュメンタリーの手法を試みて制作するこのシリーズの中でも、放送時によくTwitterの私のタイムラインに流れてきた。
内容はだいたいこんな感じ。
私も2年前に、ラップを扱った番組を制作したことがある。
当時高校2年生のネパール出身の笑顔が素敵な男の子が、一人公園でラップしていた。この時、はじめてラップというものに触れた。
彼の笑顔の裏に触れた時、正直、震えた。
6年間のディレクター人生で、確実に3本の指に入る印象的な瞬間だった。
彼のラップには、それだけの力があった。
最近みたラップ関連の番組で、もうひとつ目が離せなかったものがある。
NHK「おかえり音楽室 Awich」(1/14放送)。
とにもかくにも、力強かった。
ノーカットのパフォーマンスもすごかった。
そして、今回の「ドキュメント20min.」で感じたこと。
それは、新橋でのサイファーだったという新鮮味というか、納得感だった。
若者でもなく、アンダーグラウドごりごり社会問題派でもなく…
でも、叫ばずにはいられない。自分だからこそ、どんな自分も背負い、表現し、肯定する。
ひとりのサラリーマンも。
「電車の隣で座った人から見た世界を見てみたくて、この会社にいる」
今日のOG訪問でそうつぶやいたけど、こういうことなのかもしれない。
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