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【毎週ショートショートnote】伝書鳩パーティー

「週末のパーティー出席するよな?」

「もちろん。それにしても上は酷いことをする。今まで一緒に仕事してきたパートナーを俺たちに食わせるなんてさ」

「野生に放つのはよくないし、ただ殺処分するだけだと可哀想だからってことらしい」

「楽しいパーティーがお通夜みたいな空気になること間違いないな」

「まあICTが充実した世の中で、あいつらを使ってやるのは厳しいし。仕方ないさ」

「古いものや非合理なものがどんどん消されていくのは仕方ないのか? 進歩や発展って響きはいいけど必ずしも良いものなんかな」

「良いかどうかはどうでもいいんだよ。現に俺たちの会社でもICTを導入してから経営が右肩上がりになったんだから。それで今回もパーティーを開けたわけだしさ」

「だからって……。野生に放つのがダメなのも結局俺らの都合だろ?」

「そう俺らの都合。だからせめてもの償いでおいしく食べてやらないとな」

「まあそれもそうか」

こうして、不要となった伝書人間は鳩たちによっておいしく食べられたとさ。


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