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伝説の深夜ドラマ「時効警察」

2006年にテレビ朝日で放送された「時効警察」。

時効管理課に所属する霧山修一郎(オダギリジョー)は趣味が無い。上司の熊本課長(岩松了)や又来(ふせえり)に、趣味の一つや二つないと持てないとモテないと言われてしまう。

そんな霧山は、思いつきで時効になった事件を捜査することにする。

時効こそ今はないが、当時放送されていた頃はまだあった。事件が起こってから15年経てば時効、つまり犯人はもう探さないし罪に問われないということだ。

あらすじは、ざっとこんな感じ。

では、時効警察の面白いポイントを書き出してみようと思う。

舞台のような作り

ドラマのベースとなっているのが主人公・霧山が務める時効管理課。警察署の1番隅っこにある小さな空間。ここで霧山が時効事件の話をしたり、上司の熊本や又来と他愛もない話をしている。

他のドラマと違うところは、そのやりとりが舞台のように作られているということだ。とにかくテンポが速い。しかし、全員ベテラン俳優たちなので滑舌が良く何を言っているのかしっかり聞き取れる。ポンポンと飛び交うクスッと笑う台詞が、なんとも耳心地良い。

隠れた名言

「人はなぜ間違えるのか、何かを終わらせたいから」

「若さなんかどうでもいいですね、若々しい花々よりそびえ立つ木の方がかっこいいじゃないですか」

今、私が思い出せるのはこんな感じだが、他にも隠れた名言がたくさんある。普段くだらない話をしている時効管理課の人間たちが、いきなり的に得たことを言うと二度見してしまう。

癖の強い脇役たち

先ほど書いたように、この作品は舞台のような作りになっているので出演者たちも舞台や劇団での経歴がある役者が多い。岩松了やふせえり、江口のりこなどの名脇役の演技が特に輝いている。

その中で、犬山イヌコ演じる定食屋のおばさんがなんとも癖が強い。第1シーズンでは「多め亭」という名前でやっていて、なんでも多く料理や飲み物を出していた。定食セットで1200円なのに豚肉が10切れくらいあったり(笑) 第2シーズンでは「早め亭」に改名して、なんでも早くしていた。霧山が話している途中でいきなり「いらっしゃい」というのだが、それは次回来た時の分だそう。「次回の分のおつりね〜」と言って小銭を渡していた。ツッコミどころ満載である。

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