映画の感想「エゴイスト」
自分の中にある欠落を見つめる。その欠落を埋めること。
その欠落のせいで、みんなが知っている当たり前のことが分からない。そして、またその欠落を静かに見つめる。広くて清潔だけど冷たい自分だけの場所で。
でも、もしかしたらそのような欠落など、本当はないのかもしれない。対話の相手は、キミは愛に満ちた全き「親愛なるあなた」だと言ってくれてるじゃないか。
喪失は繰り返されるけど、救いはある。きっと、広くて清潔な自分だけの場所は、少しだけ暖かくなっている。生活の匂いとともに。
****