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妻の料理に不満

 イソップ寓話に「王様の耳はロバの耳」という話がある。若い理髪師が王様の耳がロバの耳であることを知って、他言無用を誓ったものの、言いたくて言いたくてたまらない。若い理髪師さんは林へ出かけていき、大急ぎで穴を掘ると、誰もいないのを確認してから、穴に向かって、大きな声でどなる。
「王様の耳はロバの耳。王様の耳はロバの耳。王様の耳はロバの耳。」まあそんな話なのだが、実は私も言いたいことがある。長年連れ添っている妻の料理に不満があるのだ。言っておが妻の料理が下手だというわけではない。むしろ美味いといえる。肉じゃがとかカレーなんかけっこう人さまにも自慢出来るほどだ。しかし言いたいことがある。だがおのこたるものたかが料理などでブツブツ文句を言うものではない。しかし言いたい。穴を掘るのも面倒だし、そうだ、ちょうどいい塩梅にnoteというものがあるではないか。よしっ、ここに文句を並べたろ。(笑)

言うぞ。妻の料理で味はまあ文句ない。だが妻はうまい料理の基本を忘れている。つまり「食べたい時が旨いとき」の大原則を忘れているのだ。男子たるもの食べたくなったらすぐ食べたい。待つのは嫌だ。即食べたいのだ。しかるに妻ときたら美味しい料理を作るには時間がかかって当然という思想の持ち主なのか、私を待たせるのである。そんな手間暇かかった料理でなくてもどうせ雑な私の舌なのだから、さっと冷ややっこでもお茶漬けでも出しておけば私は満足するのだが、妻にはそれがわからない。面と向かってそれを言うとおそらく機嫌をそこねるだろう。不貞腐れてもうご飯を作ってくれなくなるかもしれない。料理に毒を盛られるかもしれない。そこでnoteだ。「妻の料理は時間かかり過ぎー!!!」

こんなことを言うと女性軍に非難ごうごうかもしれないが、手間のかかったフランス料理のフルコースなんかよりも秋刀魚の焼き魚定食をさっと食べたい私にとっては料理はあくまでタイミングなのだ。

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