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劇場版のんのんびより ばけーしょん

テレビシリーズから時を経て制作公開された映画版のんのんびよりを観てきました。

緩やかで穏やかな時間がとても丁寧に描かれていて、決して派手な作風ではないものの、心に残る作品ですねえ。テレビシリーズの良さを生かしつつ、初めての人でも楽しめる内容になっています。

水辺での体の動きとか細やかな動作にも光るものを感じますが、映像の美しさが何より印象的。沖縄を舞台にしていたのも、私事ながら高校時代に一度だけ行ったこともあり、なんとも言えない懐かしさが。まあ、作品自体が懐かしさを感じさせる『ひと夏の思い出』エピソードではあるのね。例えば僕が昔DSで好きだった「放課後少年」というゲームがありまして、それだと部隊が昭和なのでその時点で既にノスタルジア、もう時代劇と言ってもいいくらいで本作のような現代劇との違いという部分はですね、身近さの差みたいなものがかなりあると思ったりするのです、はい。自分に置き換えて「行ってみたい、体験してみたい」という気分になれるというのかな。時代が身近かどうかということもあるのでしょうか。わからん(笑)。

とはいえ終盤の友情エピソードだったり、学校を訪れたりというのは、自分にとっては明らかに大昔の思い出で遠すぎる記憶なので、そもそもこんな時代が僕にもあったのか!?という気持ちにもなってしまいます。高校だって20年前だもんね。

と、いろいろ思いを馳せてしまう作品で、実に心地よい時間を過ごせました。僕は先日DVDで観たデ・パルマ監督の「パッション」みたいな超マッドな作品も好きなら、アルジェント監督も好き!カーペンター監督の不滅の金字塔「ハロウィン」や、「ウォード 監禁病棟」も美しい。卒論で扱ったカサヴェテス監督(お父様の方です。ニックじゃなくてジョンね)は永遠にアイコンだ。一方でこういうスーパーハートウォーミングな作品もとても愛しく思います。

その多様性、振れ幅が映画の魅力だと思うし、人の数ほど好き嫌いはあると思うので、あんまり評価とか気にせず自分の勘でいろいろな作品に出会っていきたいですね。ということでいろいろ見たり読んだり行ったりして感じたことを簡単な覚書にしていき候。


※パンフレットと、「ヴェノム」「ガンダムNT」の前売り(ムビチケカード)も購入。特典が売り切れてなくて行こうかなと思っていた作品は前売り買っちゃいますね~


[作品情報]

劇場版のんのんびより ばけーしょん

2018年 日本 角川ANIMATION 71分

監督 川面真也

原作 あっと


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