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防衛省サイバーコンテスト2024体験記

起きたら13時だ。サイバーコンテストは朝9時に始まるので4時間の遅刻。2023年度のサイバーコンテストに参加してトリビアとその他の項目を1,2個散発的に答えて終わったことを思い出す。今回はどうだろうか。いや今回は前回のようにはならない。確信。眠たげな眼に揺らめく炎。

とりあえず朝ご飯を食べよう。バナナを3本取り出す。そういえば一昨日届いた猪木正道のロシア革命史がちょうど面白いところで中断されていたことが頭に浮かぶ。アジア的ツァーリズムの容赦なき暴力、国家の足元がぐらついた状態で始まった日露戦争、1905年の血の日曜日から、ボリシェヴィキ政権樹立にむけて混沌と息の詰まるような政治闘争。

読もう。8時間以上あるのだ。少しばかり時間を無駄にしたって余りある。すばらしい。やはり猪木先生の書く歴史本は最高だ。歴史的事実のみでなく社会思想まで丁寧に扱ってくれる。こうした技法を使用することで生きた政治闘争が私の脳裏に絵描き出される。

シベリアへ流刑されるスターリンら党幹部たち。レーニンも国外脱出せざるをえない。そんな中ついに革命の口火が切られてしまう。ツァーリを除外し、なおも勢力圏を維持しようとするブルジョアジー。それに加担する形に堕ちてしまった社会革命党とメンシェビキ。党中央幹部を失った状態で始まった2月革命にどう立ち向かっていくんだボリシェヴィキ!

一流の叙述。こうした文章を私も書いてみたい。書けるようになるまでどれほどの研鑽を重ねなけばならないのだろう。コーヒーを飲みながらそんなことを考えさせられた。

17時。腹が減ったのでもやしと卵で簡単な鍋。冷えた体にしみる。

最近春の兆しを見せたかと思ったら急に寒くなってきた。体の調子を壊さないようにしないと。せっかく腹の調子もよくなってきたし、ここで振り出しに戻るのはなしだ。

19時になってしまった。まずい。取り掛からねば。相変わらずこの画面だ。

答えるのも面倒くさくなってきた。

19時20分ごろ、メルカリで買った柄谷行人のトランスクリティーク カントとマルクスが届いて内面世界が豊かになる。

ここではカントとマルクスが取り扱われることになるのだろうか。まだ資本論に挑戦しだしたばかりだから、読解は非常にきついかもしれない。カントも純粋理性批判に突き返されてばかりだ。一人ページをめくる前に逡巡する。

もうちょっとでロシア革命史が終るから、ちょっとだけ読もうかな、いや、洗い物でもしようか。鍋とコップをさっと洗う。

凍てついた外の世界。エアコンの効いた暖かい部屋。小窓から外を眺める。さあっと嫌な雨が降りしきる。

明日にでも図書館へ行こうか。明日は晴れるといいな。

20時半。今年のサイバーコンテストが終る。急いで問題をnoteへ書き写し、必要なファイルをダウンロード。

終ってしまった。終わってしまえばあっけない。

今年は冬の陣と名称がなされていた。夏もあるのだろうか。

そこへ向けて私の歩みは止まらない。

読書は最高だ。



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