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【ゴルフ】200Yどうするか問題と解決策~いつでもスコア80台への道#10~

橘です。スコア90台で安定していても、なかなか80台であがることができないアナタにアドバイスを贈る本コラム。今日のテーマは200Yをどう対処するかです。想定されるシーンごとに検討を重ねてみます。

200Yの距離への対応が重要なワケ

まずアナタが200Y打たねばならないシーンから考察します。具体的には①パー5 ②長いパー4 ③短いパー4 ④パー3 4つのシーンが考えてられます。特に着目する点はスコア90台の人と80台の人での違い。ここが決定的に異なるからです。

①パー5のセカンドショット

パー5の残り280Y地点

概ね500Y前後のパー5。ドライバーが220Yだとすると残り280Y。ボールがフェアウェイにあると仮定します。グリーンまではまだまだ遠い。

スコア90台の人のパー5

スコア90台の人。200Y問題未解決の人だとミスショット、例えばチョロで50Yぐらいしか飛ばなかったとすると、残り230Y。こうなると3打目でもグリーンに届かず、最高でボギーオン。最悪の場合5打目でようやくグリーンに乗り、2パットでダブルボギー。いわゆる素ダボという流れに陥ります。90台のスコアを目指すなら、200Y問題への着手を見送り、残り280Yを140Y打てるクラブで2回打つ。そのほうがよほどパーに近いんです。

スコア80台の人のパー5

スコア80台の人。200Y問題をある程度解決している人です。3Wないし5Wで180〜200Yは打てる。少なくともチョロはない。すると残りは100〜120Y。ショートアイアンが打てます。ピンにからめばバーディもあり得る。実際、18ホールで最もバーディを獲る確率が高いのはパー5なんです。

②長いパー4のセカンドショット

残り200Y

概ね420Y前後の長いパー4。ドライバーが220Yとするとやはり200Y前後の距離が残ります。

長いパー4

パー5と同じくここでのチョロは禁物です。残り150Yからパーはかなり難しい。というか無理です。あれよあれよという間にダブルボギーになってしまいます。少なくとも180Y飛ばせば残り20Y。アプローチ次第でまだまだパーのチャンスがあります。

③短いパー4のティーショット

短めのパー4

300Y前後の短いパー4。コースの造形上、そういうレイアウトも当然あり得ます。そして短いパー4ほど、コースにワナがたくさん仕掛けられています。ティーイングエリアが前上がりになっていたり、フェアウェイ途中に大きなマウンドや木があったり。グリーンの左右に深いパンカーを配していたり。こういった場合、ティーショットで確実にフェアウェイをヒットするためドライバー以外で200Y以内を確実に打てるクラブがほしいですね。仮に300Yでティーショットが200Y飛べば残りは100Y。パー5の時と同様にバーディが狙えるもしれません。

④長いパー3

200Y前後の長いパー3。グリーン周りの難度は低い傾向にありますが、それでもティーショットでチョロチョロしているようでは、パーはおろか、ボギーもあやうい場面です。ドライバーの次に安定して飛ばせるクラブでティーショットを打つ必要があります。

いかがでしょうか? 一日18ホールのなかで200Yの距離が打てればスコアがまとまってくる。そんなイメージがわいてきましたか?

でも200Y打てなくてもいい

先に挙げた①から④のシーン。分かりやすくするためにあえて200Yと書きましたが、別に200Y飛ばせるクラブが必要だという話ではありません。重要なのは大きなミスにならないクラブ、高い確率でドライバーの次に飛ばせるクラブが必要だという話なんです。そこでスコア80台のために重点的に練習したいクラブ、それは5Wです。

正直にいえば、5Wで200Y飛ばせる人はすでにシングル級です。私の考えでは180〜190Yで十分。5回に4回はミスなく打てるまで技術を向上させたいです。実際、私の飛距離も5Wが最高で190Y。でも5回に1回もチョロはしません。

クラブDFW

アナタはスコア90台。まだまだ5Wが安定していない。ここからは、そう仮定して話をすすめていきましょう。

5Wが武器になる練習方法

3Wと5W

5Wは3Wほどロフトが立っていないため打ちやすいクラブです。だいたい3Wのロフトが15度だったら、5Wは18度が目安です。加えてユーティリティより長い。一般的には42.5インチだったり、42.25インチだったり。この長さに慣れることが絶対的に必要です。

5W克服1

多くの人が5Wをドライバーと同じように振り回す傾向があります。ドライバーはティーアップしているから、大きなヘッドをボールに当てるという観点ではくみしやすい。ところが5Wとなると急にヘッドが小さくなる。なのに振り回しちゃう。飛ばしたいから。いやいや、まずは低めにティーアップしてハーフスイングぐらいのイメージで。多少トップ気味ぐらいでOK。ちゃんとヘッドがボールに当たる感触をつくっていきましょう。

真ん中に当たっているあ確認

ボールの打球跡を確認できるシールを貼って打ってみてください。だいたい打点が一定になってきたら、次のステップです。

5W克服2

振り幅をハーフからクォーターへ。飛距離の目安としては150Yぐらい。スイングの力感を徐々に高めていきましょう。慣れてきたらボールを練習場のマットに直置きしてください。

ボールすらない

仮にダフったとしてもヘッドが滑ってボールを打つことができる。できてしまうんです。だからマットをずらして先端にボールを置く。そしてヘッドがマットの上で滑るのではなく、直接ボールにコンタクトしている感触を探しながら練習してください。最終的にはマットを擦る感覚がなくなればOKです。

ラインが出せるようになれば完成

「5Wが普通に打てるな」という感覚が身に付いてきたら、次はコースで使えるようになるため、ライン出しの練習へと進みます。

ティーに当てない

まずボールを置く場所を先端から通常へ戻します。さらにゴムティー近くに置いてインパクトの精度を高めていきましょう。

練習場

練習場での打席位置にも工夫が必要です。私の場合は基本的にフッカーですから、左側に打席を取ります。2階打席があればぜひ2階に。ボールの落下地点が確認しやすいからです。写真は私がいつも通う新富ゴルフプラザの2階打席です。

漫然と打つのではなく、しっかりと目標を定めてその位置へ打ち出す練習をしてください。ただ打つだけでは向上しません。

目標はこのライン

打席と平行になっているラインを目標ラインとして定めます。そしてこのラインより右に落下するのは自分の中ではNG。ボールがスライス回転している可能性があるからです。

目標はこのライン2

目標としているエリアの周辺を拡大してみました。画像が荒くなっていますが、ご勘弁ください。グリーンの大きさから類推するに、グリーンを超えたエリアにキャリーしたら、170Yはキャリーできていることになります。これぐらい飛べば十分。そしてフック打ちである私にとってスライスボールは厳禁。ボールを捕まえるように打ちます。もちろんダッグフックはNG。曲がってもここあたりまでならOKだな、というOKラインも設定しながら打ちます。

練習場で10回打って8回はこの精度で打ちたい。そしてさらに精度を上げるため、練習の後半では、ドライバーと5Wを交互に打つようにしています。実際のラウンドでもこのような使われ方をするシーンが多いからです。

いかがでしたか? 200Y問題とその解決策、ご理解いただけましたでしょうか? スコア90台から80台へと突入するために必要なのは5W。この難しいクラブを使える武器とするため、ぜひ練習してください。

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橘ダイスケのマガジン一覧

一度100切りを達成しても、毎回100切りとはいなかいアナタのために、クラブセッティングや練習方法、マナー的なことからコース・マネジメントまで、さまざまな角度からご紹介している橘のメイン・マガジンです。

スコア80台達成となるとちょっとした工夫が必要になってきます。ただし技術的に90台で回れているのであれば、ほぼコース・マネジメントで80台は可能と思っています。上記マガジンを卒業された方はこちらをご覧ください。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私自身は単なるサラリーマンゴルファーでしかないのですが、アマチュアなりの目線・視点で気が付いたことについて書かせていただいております。引き続きのご愛顧、よろしくお願いいたします。

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