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【ゴルフ】ゴルファーはみな、念能力者~松山英樹プロ・マスターズ2021優勝に寄せて~

橘です。松山英樹プロがマスターズ2021で優勝しましたね。テレビの中継を見て思ったのは、ゴルファーは全員が念能力者(「HUNTER×HUNTER」より)であり、マスターズは世界最高の念能力者同士の戦いであったこと。松山英樹プロの「誓約と制約」が、彼の力を飛躍的に伸ばしたと思うわけです。伝わりにくい話でスミマセン。。。

2016年10月16日、松山プロの「誓約」と、その後の「制約」

日本人のプロゴルファーで、マスターズ・全米プロ・全米・全英のいわゆる「4大メジャー優勝」を目標としていることを公言した人が、松山英樹以外にいたでしょうか? 2016年10月16日、日本オープンを制覇した松山英樹プロは、日本最高峰の大会である日本オープンを「通過点」といい、先の目標をインタビューアーに回答したんです。一般論として目標は高いほうがいいとは言いますが、にしてもこの目標を宣言できるだけの技量が、当時からあったんですね。これが「誓約」。

そしてその年、(前後関係から類推するに)結婚したにも関わらず非公表とし、翌年の全米プロを2位で終わった翌日、結婚と妻の出産を同時発表しました。欧米のプロは、例えばフィル・ミケルソンやジョン・ラームがそうであったように、4大メジャー出場より子どもの出産や卒業式への出席を優先することに対し、松山は家族そっちのけ(?)でゴルフに打ち込んだわけです。一説によると松山プロの伴侶は英語がペラペラらしく、(お子さんがちいさいことを除けば)米国での生活にも不自由しないにも関わらず、米国に居を移した話は聞きません。きっと松山がゴルフに集中できる環境を整えようとしたから? いや、松山も家族を米国の拠点であるフロリダに呼ぼうとしていないみたいです。仮説が多いですが、これは「制約」です。

体力や技術だけではない。「家族を日本に残し、4大メジャーに勝利するためゴルフに集中する」。この制約があってこそ、松山英樹プロはマスターズを制したことができたのではないか?と邪推するんですよ。

念能力の強さを表す公式とは?

「誓約と制約」の概念は、冨樫義博著「HUNTER×HUNTER」第9巻(2000年7月9日初版)第83話P188に初めて示されました。制約を守ることを宣言することで、念能力を飛躍的に伸ばす話です。クラピカはこの「誓約と制約」の力で「絶対時間(エンペラータイム)」という念能力を得ています。

1念能力

一方でゴルファーの場合はどうでしょうか? 私が考える公式はこんな感じです。

2ゴルフ能力

体力の要素。まず、もって生まれた体格。ANOが全員身長180cm以上で体格に恵まれていたのは有名な話です。2000年代に日本プロゴルフ界をひっぱった片山晋呉、谷口徹、伊澤利光の3人、だれひとりとして身長180cm以下どころか、170cmちょいちょい。この3人が世界の舞台で活躍できなかったのは、説明するまでもありません。それを補うトレーニングをしたとしても、体格を補うのは相当の努力が必要です。

片山晋呉プロは、この体格を補うために技術に特化したプロであったといえます。技術は単にスイングがいい、ということにとどまりません。当時としては珍しかったショートウッドを多用し、いま現在のハイブリッドクラブを複数本駆使しているのは、3要素のうちの「技術」に分類できる能力と考えています。コースマネジメントも「技術」を構成する要素のひとつです。

ゴルフも念能力者同士の戦い

ただ、ゴルフは体力と技術だけ決まるものではないと思うわけです。松山英樹プロが誓約と制約を掲げたように、これらの要素が勝敗の差を分けることもあるような気がしてならない。そしてそれは世界最高峰のプロフェッショナルに限ったことではないのではないでしょうか? わがホームコースでクラブチャンピオンを争うA氏は、日々、練習場では絶対に練習しないそうです。マットの上でボールを打つ感覚を覚えると、芝の上で打てなくなると考えているらしいという噂を聞いたことがあります。その代わり、ラウンドの回数は尋常ではありません。これもまた、誓約と制約の力のひとつではないでしょうか?

あなたには誓約と制約、ありますか? 私はあるようなないような。でも誓約はできません。それほど根性ないんで。。。

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