13日は、青春の日。

例えるなら、それは「循環コード」。
私にとって、毎月13日は「ギターマガジンの日」です。そう、リットーミュージックさんが休むことなく発刊しているギター雑誌。
これを創刊からずっと買っていました(過去形ですみません)。

子供の頃、我が家では本屋さんから定期購買している本がありました。
だから私にとって本屋さんは、お米屋さんと同じように思っていました。
自転車の後ろに大きな箱をつけて「小学1年生」や「科学と学習」とか、
母は「装苑」とか、毎月背の高いお兄さんが配達してくれたのです。
もちろん、実際の書店も駅前の商店街にはありました。
それでも買いに行くよりも、配達を待っている方が、今にして思えば何倍もワクワクしていた気がします。

さて「ギターマガジン」です。
創刊号の表紙は忘れてしまったけれど(調べれば分かるけれど、あえてそれはしないでおきましょう)とにかくギターが上手になりたかった私は、毎月毎月、発売日には買いました。内容を見る必要はありません。
バイブルを買うのに、中身を見てから買うなどという失礼なことは出来ませんから。高校生にはキラキラしたギタリストの表紙からインタビュー、機材紹介にライブレポート。まだインターネットの無い時代・・・何度も何度も読み返しました。

それでも私は「練習の鬼」にはなれなくて読者より(?)だったために、完コピも出来なかったし、タブ譜も得意ではありませんでした。
あー、あの頃もっと練習しておかなければいけなかった・・・。
しかし、ギターマガジンによって蓄えられた私の知識は、こうして還暦になっても衰えを知らず(?)、若いギタリストとも、同年代の仲間とも、弾んだ話が出来る。
編集部の皆さんは大変だったと思いますが、楽しい仕事だったでしょう。
そうだ、私は文系だったのだからリットーミュージックに履歴書を出すという手段もあったのに・・。

大変恐縮ながら、今は「中身を吟味して」買わせていただいている。
理由は経済的な面、物理的な面、読破する体力、忍耐力の件など、いろいろあるが、それでも外せない「表紙」というのがある。
これだけ長く読んでいると、特集ネタによっては「75%知っております」的なものもあるが、逆に「この表紙は持っておかなくては」というのもあるわけだ。つまり、いつでもワクワク、キラキラした自分を保つためにも必要な、本当の意味での「バイブル」ともいえるのです。

最近は「文字に上書きする装丁」が好きですね。

これからも素敵な紙面を期待しております。



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