海花つな

みはなつな と読みます。細々と頭の中の景色を紡いでいます。

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マガジン

  • 虹彩の記憶Ⅰ ~緋色の鈴~

    火、地、金、樹、氷、水、風。 これらの七つの恩恵を受けた、七つの国によりその形を成す明るみの地"アウガット"。 赤き火の国セキホウに住む少年ファビアンは、17歳の誕生日に母の形見のペンダントを受け取ると、不思議な光に導かれ、やがて世界を駆け巡る長い旅に出ることになる。

  • シュガースペースの彼方から

    甘い々い砂糖まみれの宇宙の片隅にある、小さなガムボールの星で起こった大きな事件。たった一人の妹と引き離された、チューインガムの少年の宇宙を駆け巡る大冒険が始まる。

最近の記事

虹彩の記憶Ⅰ~緋色の鈴~[prologue]

 暗い暗い、真っ暗の中。何も見えない、何もない。  そこには壁も無ければ床も無く、自分が落ちているのか浮いているのか、もはや動いているのかさえもわからない。  僕は、何をしていたんだっけ?どこに向かっていたんだっけ?誰を探していたんだっけ?  何かを思い出そうとしても、何も頭に浮かばない。  「誰って、誰なんだろう」  暗闇の中、ぼんやりとした思考の中、彼はつぶやいた。  ふと瞬きをすると、彼がその目を閉じていたほんの一瞬の間に、彼の目の前に少年が姿を現していた。  突如

    虹彩の記憶Ⅰ~緋色の鈴~[prologue]

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      • 虹彩の記憶Ⅰ ~緋色の鈴~
        1本
      • シュガースペースの彼方から
        0本