見出し画像

スタートアップ企業の50人や100人の壁

【質問】スタートアップの成長企業において、50人や100人の壁とよく聞きますが、具体的にみなさんのご経験された事例やそれに対する対応策など、教えて頂けると幸いです。

⏩起業14年、未だに50人の壁を越えられずにいる自分の感想としては「管理者がいない」と言うのがあります。また、一つのビジネスモデルだけで50人の従業員を抱えられるものもそんなに多くないのかなと思います。複数ビジネスで会社を伸ばすとなると、より優秀な管理者の数が必要となります。50人、100人の壁は言い換えると、優秀な管理者がいるかいないかの壁かと考えます。対応策は、管理者は育てるのではなく連れてくると思ってます。野村監督が言っていたエースと4番は育てられないに近くて、優秀な管理者は育てられないと思ってます。育てるのではなく連れてくるように戦略を変えてから再び会社が伸びてきました。50人の壁を越えるかもしれません。ビズリーチが伸びてるのも、今の時代は、育てるよりも連れてくる。と多くの企業が考えてる裏返しなのかなとか思ったりもしてます。

⏩「壁」とかの表現になると「乗り越えなくちゃ感」が出るんであれなんですけど、そもそも、株式会社って「お金稼ぐゲーム」であって「社員を増やすゲーム」じゃないんすよね。なので、人が増える事によってトラブルが起きるなら、そもそも人を増やさない選択肢があって全然良いと思います。
(「あまんがす」なんて何億人ユーザーいるのに社員4人っていってました。あと、コロナと副業で本業の力を抜く方は尚更加速すると思ってます)
あとは「優秀な人が獲得出来ない≠上手くいかない」と思いました。
「戦術は凡兵でも勝てるのが良さ気」みたいなのありますけど
「優秀」な人がやれる事「平凡」な人がやれる事とは、解像度(指示するときにどこまで細かく作業の内容を説明するか?)に依存してると思います。
「優秀な人に任せたい(られる)のは抽象的な仕事が多い」みたいな。
例えば
①「これ20人分コピーして」っていう仕事と
②「売上150%にして」っていう仕事があったとして
②を実行する為に「優秀な人が欲しい」ではなくて、単純にゴールに対しての進め方の解像度が低すぎる(じゃあ具体的に何すればいいの?ってなる)から
「それでも汲み取り行動できる優秀な人が欲しい」みたいな。
なので徹底的に解像度高くすれば、極論は「あらゆる業務を凡人でも出来るみたいな仕組みにする」か、会社側も解像度高くしとかないと、採用の時にどこのスキルで優劣つければいいのか分からんです。ビルゲイツは優秀かもしれないけど、競技が100m走だったらミスマッチだよね、みたいな。で、詰めて詰めてでいくと、勝負所で優秀な人材が欲しいとかはあるけど、「want」であって「must」ではないみたいな。
それがmustなら難易度高すぎだから見直してみてはという感

⏩PCやネットの普及で凡人がコンピューターで代替えができるようになりましたが、それでも多くのビジネスは人に比例するし、解像度を高くするにも多くの場合、要所要所で解像度を高くする優秀な管理者の頭数は必要かと思います。三国志でいうと、あのスーパー天才軍師の孔明ですら、武将(管理者)を育てられずに負けているので、一般論的には優秀な武将(管理者)を多く率いてる国(企業)が強く。
一般兵(凡人)がコンピューターに代替えできる時代だからこそ、「数よりも優秀な武将(管理者)」の数で勝負が決まる事が多いかと思います。
解像度を高める管理者(人やPCに指示する人)のレベル×数が壁を突破の鍵

⏩トラブルをなくすために仕組みを作る。その仕組みを作る人及び仕組みを運用する人が不足してるのがスタートアップがぶつかる壁

⏩100人規模の会社を、作りましたが、仕組みを作るのはそんなに難しくない、また一度作れば、修正などで、なんとかなる。
・仕組みを作るだけなら、金払って外注でもできる
・仕組みの修正可能な人材は必要だが、その人材のための仕組みとかマニュアルがさらに必要になるのでよりマニュアルが複雑になる
・人はあまり増やさなくて済むなら、少ない方が良い。
・人が増えた時のケアは外注に任せても工数も費用も高額。まして社内問題にも関わるので内部のことを把握しないといけない

⏩「解像度上げると適切なアクションとポジションが明確になる」
例えば「海賊王目指すぞ」って思ってるのなら、航海士とか、料理人とか「適切な採用と配置になっていく」さらに、優秀な人がとれなくても「ちゃんとした仕組みがあれば最低限はワークするはず」なので、パフォーマンス高く出来るよねという話

「ルフィ」なんか上手くいってないぞ!!

「ルフィ」人を増やすぞ!ウソップ!集めてこい!

「ウソップ」ルフィ!とりあえず適当にそこらへんから100人連れてきたぜ!!

っていうのが、まさに解像度低くて採用が機能してない事例

⏩「人を増やすだけ管理コスト増える」
セールスフォースとかでもそうだけど、超優秀な営業部長でも管理するのは5人だと言われていました。50人や100人となると、10人の部長と、部長をまた管理するみたいな人が二人と、階層がどんどん増えていき、その仕組みや、マニュアルなどが追いつかず、俗人的になり、歪みを生じるのかなと考えています。freeeの社長の話をきいて面白かったのが「人が増えて、組織がでかくなったら自分が現場のことが見えなくなって、自分が決めたら、うまくいかなくなった」と。
「人が増えたら裁量を下におろして決定権を変えないといけない」
でもそれも難しい。いままでとはステージが変わる。などがうまく設計してできないのではないかなと思っています。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?