見出し画像

外資系企業から転職をして思うこと

今の職場は2か所目です。

前職は外資系の金融機関で働いていました。
仕事内容は経理とリスク管理。

サポートしていたデスクがどれだけ金融資産を持ち、またそれはどの程度リスクのあるものなのかを評価します。さらに毎日そのデスクがトレードでどれくらい損益を出したかもレポートします。

月末にはその一か月の損益をまとめ、四半期や年間の損益報告書やリスクレポートを作成します。現地の金融監督庁(日本であれば金融庁や日銀)へ向けた報告書を書くこともあります。

営業やトレーダーといったビジネスのフロントラインにいる人に比べれば労働時間が長くなることは少なかったのですが、それでも結構心身ともに削られた日々でした。後悔はしていないですけどね。

新卒だろうが、仕事がデキる人は何でも挑戦させてもらえる

ということで、仕事がデキる&やる気がある人には色んな仕事を任せてもらえます。というよりは常にギリギリの人員で膨大な仕事を振り分けていくので、必然的に一人当たりの作業量が多くなります。

経験がなくてもとりあえずやってみよう精神。

基本はまずトレーニングやOJTから入るので、最初から丸投げされることは少ないです。多分…。ここはマネージャーの考えややり方に大きく左右されるところですね。

そのため新卒で入ると他の会社以上に成長カーブが大きいです。
これは間違いなく断言できます。ただ、長期的に働く場所かどうかはその人個人の価値観や仕事観がどれだけ業界にあっているかによる気がします。

私は悉く理想の生き方(?)と業界のそれが合わないことに気づいたので転職活動をして今に至ります。

そんな感じで1年目から本業以外にもいろんなことをしました

こういう企業文化なので、私は本業の経理やリスク管理以外にも金融庁へのレポート作成や新卒採用のチームに入って採用活動にかかわるなどいろいろなことをしました。

本業もどんどんハイレベルになり、そのタイミングで掛け持ちが増えると段々きつくなります。特に新卒の場合は入社して半年後に1度体調や精神的にちょっと辛くなり、1年後にまたそんなタイミングが来ます。

ただ、私にとっては掛け持ちが増えたことで気づけたことがたくさんありました。
特に1年目から新卒採用に関われたことは貴重な経験になりました。
(外資系の特に金融機関では各部署で採用に関わるチームを作り、人事部よりも各部署の社員が主体となって採用活動をすることが多いです)

まだまだ脳内にはっきり残っていた就職活動の経験をもとに学生さんとの距離も近く話すことができましたし、一時その会社の社員紹介にも載せてもらいました。
もちろん社員紹介に載りたくて採用活動にかかわっていたわけではありませんが、普段モニターの前に座って数字とにらめっこばかりするだけでなく、採用イベントなどで人と話す時間を持つことで自分の適職が見えてきたと感じました。

もともとは人と話すのが苦手だと思っていた

就職活動していた時、私は人と話すよりもデータを扱う仕事が自分に合っていると思ってました。その点希望通りの仕事につけたので不満はありませんでした。

ところが、その採用活動を通じて自分は案外人と話すことが好きなんだなと気づいたのです。
寧ろデータばかり扱う仕事ではなく、人と関わる機会の多い仕事をしたいなと考えるようになりました。

それが転職で今の仕事に就いた理由の一つです。

結婚しても子供ができても働ける仕事がしたい

私も夫もそれぞれの両親が共働きの環境で育ったので、私は今後何があっても働けるならずっと働き続けようと考えています。

そう考えると、前職は家庭との両立がかなり大変だと思います。
なんてったって毎日何時に帰れるか分からない

というかその日の夕方になるまで分からないという大変さ。

先輩に何人かワーキングママさんがいらっしゃいましたが、毎日保育園のお迎えで18時には必ず退社しなければならず、でももちろんそのタイミングで仕事が終わらせられるわけがないので、家に帰って子供の世話をして、子供を寝かせてから家で残りの仕事をこなすというのをほぼ毎日やっていました。

当たり前のように”今日は夜10時くらいに家からログインするからよろしくー”って言いながら退社してましたもん。サラッと言えるのがすごい。

そんな感じだったので、やっぱり女性のマネージャーは少なかったですね。
パートナーが本当に理解のある人で協力的じゃないと続けるのは本当に大変だと思います。

一方で私の理想といえば、仕事から帰宅したらもう仕事のことは考えずに家族と一緒に過ごす時間にしたかったので、もうこの時点で自分の価値観とは違うところに来てしまってるわけですよ。

ただ、これも前の職場で色々なことを見たり聞いたり経験したからこそ気づけたのだと思います。

今働いている職場はその点ワークライフバランスは恵まれてるし、今回の在宅勤務もスムーズに切り替わりができたし、上司が以前育児休暇を取っているので今後子供ができても問題なく働ける環境です。

お金以上に大切なものがこの世にはある

確かに前職の給料は魅力的でした。
でもそれと引き換えに自分の時間や心身の健康といったものを失います。

時間や自分の精神状態・健康状態はプライスレス。
お金じゃ買えないものばかりです。

私にとって大事なものは、家族とともに美味しいご飯を食べて一緒に笑って楽しい時間を過ごし、心身ともに健康的な生活を送ることだと気づいたのです。

自分の価値観に気づいた…転職?留まる?

確かに最初から自分のことをよく分析しておけば良かったという意見もあります。少しまわり道をしたかも。

でも、社会に出て働いてみないと分からないことって沢山あると思うんです。

それに、自分が大切にしたいことが今の仕事で実現できてないと思ったときどんなアクションを取るか、のほうが大事ではないでしょうか?
今は新卒で最初に入った会社で定年まで勤めあげるという風潮でもないですし。

前職であの経験がなかったら理想の働き方について考えることもなかっただろうし、そこで鍛えられたスキルが今の職場でも活かせているので、あの経験が無駄になったとは思いませんし、むしろそこに行ったことで大きく成長する機会を得たと感じています。

今は理想の働き方・生き方を実現することができてとても満足しています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?