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HSPの私が静脈内鎮静法で親不知を一度に4本抜いた話②

前回の続きです。今回はいよいよ歯を抜きますよ。
↓個人的にこの画像結構好き。

歯を抜きまぁああす!

さていよいよ抜歯の日。この日は母にも念のためついてきてもらいました。
この日は手術の3~4時間前から絶食になります。午後からの手術だったので、早めに最後の晩餐を済ませて出陣しました。

名前を呼ばれて他の診察台から少し離れたところにある、スペース広めの診察台に案内されました。
でも特に手術室みたいに個室ではなく、普通にパーテーションで区切られてるくらい、口腔外科内が全部見渡せるような感じです。

そこには
執刀医の先生
助手の先生
歯科衛生士さん、看護師さん
麻酔医の先生
(ここの大学病院には歯科麻酔疼痛管理科といって、歯科麻酔を専門にしておられる先生がいらっしゃいました)
と大勢の方が待機しておられました。皆様ドクターXに出てくるような青い手術着を着ておられます。

まな板の上の鯉になり、菩薩先生現る。

看護師さんに脈を測る機械を指につけられ、麻酔を入れる点滴の針を腕に差していると、
「いよいよ手術だね~緊張してる~?」
と麻酔医の先生が穏やかに話しかけてくれました。
この時の私は緊張Max。ドキドキしてるのがバレないように頑張りましたが、結局脈を測られているので心拍数が上がってるのがもろバレ。
(だって本当に耐えられるか分からなかったんだもん)

「やっぱり緊張するよね~。でも麻酔入れるとフワッと楽になるよ~」
と菩薩のように穏やかな麻酔医の先生は、私の身長・体重などのデータを見ながら麻酔の量を調整しています。

体制が整ってから、いよいよ麻酔注入開始。
それと前後して歯茎への部分麻酔も開始されました。
(同時だったか段階を踏んでいたかは忘れました)

静脈に入れた麻酔が効いてくると、
確かにもう寝落ち寸前ってほど強烈な眠気がやってきて、ふわーっと意識が飛ぶか飛ばないかの境地に達しました。でも完全に意識はなくならなくて、「大丈夫~?気持ち悪くない~?」
という菩薩先生の問いかけには
「ふゎ~い」
と答えることができます。

麻酔が完全に効いてから、執刀の先生が
「それじゃあ始めますね。すぐ終わりますよ~」
と言って手術が開始されました。
もうここの医師の皆さん穏やかで安心感しかなかった。

尚、麻酔医の菩薩先生は、
手術中ずっとモニターを見てくれていて、私の意識が戻りかけたりするとすぐに麻酔の量を調節してくれたのですごく安心でした。

手術中の記憶は全くありません。ビバ静脈内鎮静法。

手術中の記憶については殆ど残っていません。
一度、麻酔が切れかけてのか意識が戻り、執刀の先生と助手の先生が見えたのですが、すぐに菩薩先生が気づいてまたふわーっと眠気が。

執刀の先生に
「終わりましたよ~お疲れさまでした。」
と言われてハッと目覚めました。おはようございます。

抜いた歯を見せてもらいましたが、一番面倒な生え方をしていた左下の親不知は4つにカットされておりました…
根っこも深かったので恐らくペンチも使ったと思われますが、幸運にも全く分かりませんでした。

他の歯はそのままきれいに抜かれていました。根っこ深い&歯が大きい。
持ち帰りの希望はなかったのでそのまま処分してもらいました。

止血の脱脂綿をかまされてから、車いすで奥の休憩スペースへ移動。
静脈内鎮静法の麻酔から覚めるまで小一時間ほど横になりました。

その間もモニターで看護師さんや菩薩先生が定期的に様子を見に来てくださいました。(このころは部分麻酔が効いていたのでまだ痛みは感じなかったですが、ひたすら頭が重かった)

今回は左下のみ切開の傷を縫合してもらいました。
1週間~10日後に抜糸します。

日帰りで帰宅します。ありがとうございました。

意識が完全に戻り、出血の量が落ち着いてきたところで帰宅となります。

頭の重さはあるものの、普通に歩くことができたのでそのままバスで帰りました。
金額は詳しくは覚えていませんが、全て込みで10万円ほどかかりました。
(静脈内鎮静法は保険適用外です)

家に帰って麻酔が切れ始めた

家に到着すると、麻酔が切れ始め、頭痛が強くなりました。
痛み止めと感染予防の薬を飲んで早々にベッドへ就寝。

左下の出血が止まらず、食欲も湧かなかったので、結局夕食を食べることなくひたすらベッドで寝たりゴロゴロしていました。

途中から左下に血がゼリーのように固まった血餅ができ、口の中がいつでも変な味とにおいに。抜歯の穴の中に入っているので取りたくても取れず、ベッドが汚れないようにマスクを着けて眠りました。

ちなみにほっぺたはそこまで腫れませんでした
先生の腕がとてもよかったようです。ありがたや。

翌日~消毒のために病院へ

翌日は消毒と傷の状態を診てもらうために再び病院へ行く必要があります。

傷の状態も問題なく、出血も落ち着いてきたので、血餅を取って傷の周りを綺麗にしてもらい、消毒をし、止血用のガーゼを念のため追加でもらって帰りました。

離乳食開始

この日からドロドロのおかゆや湯豆腐、マッシュポテトやペーストにしたサツマイモ、野菜のポタージュを少しずつ食べ始めました。まるで乳児。

口の四隅が使えないので、ひたすら口の中央部分ですりつぶして食べます。気分はまるで草食動物。

1週間くらい離乳食生活が続きました。
頬っぺたはそこまで腫れませんでしたし、頭痛も2日後くらいには収まりました。でもなぜか顎の痛みが1週間ほど続きました。

歯磨きも傷口を触らないように細心の注意を払って磨きました。
うがいをするときも優しくね。

1週間後~左下の抜糸&経過観察

経過観察と縫合した左下の抜糸でもう一度大学病院へ。

抜糸はそこまでチクチクすることもなく、スルスルっと糸が抜けてあっという間に終了。
経過も順調で、これで大学病院通いも終了です。お世話になりました。

静脈内鎮静法で抜歯してみて

今回静脈内鎮静法を体験してみて、特に懸念点は思い浮かばなかったです。
強いて言うなら費用面?

普通の局部麻酔で抜歯してもやっぱり顔の腫れや術後の痛み、抜糸は変わらないので。やっぱり手術中の精神的な負担を減らせるのはとても良い。

それから、親不知を抜くなら早ければ早いほどいいです。

就職前に抜けたのは本当に良かった。
私の夫は仕事を始めてから親不知を抜いていましたが、やっぱり仕事を一週間休めるわけではないので、仕事に痛みに食事に大変そうでした。

また、親不知が虫歯になってからだと、周りの歯や歯茎にも影響が出るので、親不知を抜いたほうがいいですよと言われてる方は早めの検討をお勧めします。

また、静脈内鎮静法だけでなく、他の麻酔法もあるようなので、気になる方はかかりつけの歯医者さんに相談してみるといいと思います。



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