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アシンメトリーな日記:5日目

「部室の前」

おはようございます、きんぎょです!
今日もアシンメトリーな人生のおもしろエピソードです。


前回までのあらすじ~
中学に上がった僕は、相変わらずおデブ笑いを主戦場としていた半面、部活の先輩などの影響で少しずつ落ち着きを身に付けていきます。
秋のとある日、中3の先輩の送る会の練習試合で、宙に高く上がったボールを、怖がり目を閉じてジャンプっ!その結果、、


「えっ?」
僕と競り合った中3の先輩は
鼻を押さえて倒れている
手には
体温を感じない冷徹に冷たい真っ赤な血。
それを見て青ざめて僕は先輩に駆け寄った。
しかし先輩は「大丈夫だ、試合中だろ!」と僕を制してプレーに戻っていった。
先輩の最後のプレーへの情熱とリスペクトに、僕も自分を取り戻しプレーに戻れました。

試合はそのまま終了でその日は解散。

そして何もなく2日が過ぎた朝練の時

3年の先輩が2年の先輩を使って僕を部室に呼びつけた。

部室に行くと、当時学校で一番の不良のGKの先輩が、腕を組んで大股を広げて待っていた。

そして僕は、部室の前の砂利がキラキラと散りばめられたコンクリートの上に正座をすることになった。

キラキラと綺麗に散りばめられていた砂利は、剣山の刃のように僕の足に襲いかかってきた。

不良の先輩は、この前の3年生を送る会の試合で、僕とぶつかり負傷した3年の先輩は、鼻を骨折してしまったようだと話してくれた。

それを聞いた時にぶん殴られると思ったが、目の前のGKの先輩と僕は、僕がサッカーを始めた3年生から彼が卒業する3年間、同じ部活で釜の飯を食う仲だったのがラッキーだったのか、

優しく教えを説くように

「目を閉じてボールを競るとこういう事になる。お前もケガするかから気を付けろ!」

その瞬間、振り子の原理のように僕を剣山の上から猛スピードでお花畑に連れてかれたように救われた気分になり、嬉しかったんだと思うけど涙が出てきた。安心もあったのかな。


しかし、剣山の刃は僕の足の下で終始活発な活動続けていた。


今回はここまで

それではまた、あす!