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コミュニケーション英語で押さえる点

いままでの子どもの英語教育とはちがう書き始めになってしまいました…。

今回は、以前の記事(参照)で触れた、” 幼児の英語教育で「ネイティブ」の発音は気にしなくて良い "と書いた事に関係しています。同時に、大人であっても、「手広く英語学習しているけどもういっぱいいっぱい(泣)」
という人へ、勉強のそぎ落とし法として提案してみます。

「正しい英語」日本人が作り上げた三つの理想

あなたにとっての英語とは?それぞれにイメージがあると思います。辞書の定義ではなく、あなたの言葉で英語とは?

私は「日本語よりは世界とコミュニケーションができる言語」です。
特にビジネス英語もアカデミックな英語も必要ないからです。
そんな私の英語を書く技能は、極端に低いです。

でも、メールをする時、スマホやPCの辞書機能を使い、手書きで手紙を書かない限り、英語で夫や友人とコミュニケーションするのに支障はありません。
文法も、知らない文型を使わないので(使うことを回避したり・言い換えるため)だいたい言いたいことは伝わります。

そんな私でも、コミュニケーションで英語を使うだけですが、試しに受けた「みんなの外国語検定(ゴールド)」に一発合格しました。


今回、私のように、「コミュニケーションに支障ないレベル」でいい人の勉強向けに、力を入れる部分を具体的に挙げてみます。
個人レベル・幼児に英語教育をする際の参考に、一般的な「正しい英語」と「使用する英語」のギャップ3つを生活レベル英語で検討してみました。

その① 正しい発音ができるか

日本における広告やTVで話す外国人の英語の発音はどうでしょう。
いわゆる「アメリカ英語(US English)」がほとんどな気がします。
それが故に、私たちの英会話の標準として

アメリカ英語=正しい英語の発音

というイメージが根付いていませんか。それが

正しい英語の発音ができない=話せない

に繋がり、間違えていたら恥ずかしい…と話すことを躊躇してしまうのではないかと思います。

確かに、日本人が苦手なRとLの発音、意味を左右する発音などは重要ですが「this is a」を「ディス イズ ア」と言っても「ジスイズエ」と言っても、実際「は?」とはなりません。
文脈とその場の状況で理解してもらえる確率の方が高いからです。
私は前者を「日本アクセント」と勝手に読んでいます。

自分の「日本アクセント」の英語が「アメリカ英語」に中々近づけない、という人は、一度諦めて次に進みましょう。
(もちろん、アメリカ英語を目標にしている場合は除く)

もう少し詳しい持論はこの投稿最後の
”「日本アクセント英語」は問題ない”をお読みください

その②和製英語と英語の使い分けができるか

よくTVやネットでも比較される
「それ英語で言えますか」などが流行って(?)いますが。
私は、日本語を知らない人と「英語」でコミュニケーションをするのであれば、とても大切な学びだと思います。

例えば、マクドナルドで「テイクアウト」って言いますが英語では「Togo」って言うんですよ。のようなケースがありますね。
他には、スペルのローマ字読みが浸透していて、それが英語と思われているケースで、例えば「テーマパーク(Theme park)」英語で「シィーマパーク」のような音になります。「エネルギー(Energy)」は「エネ(ナ)ジー」など。

余談ですが、私の仕事の現場でも和製英語が英語として飛び交っています。
それはもう誤りではなく、外来語から派生した「日本語」でいいと思います。日本でそれを使用することは恥ではありません。日本語ですから

これから英語でコミュニケーションを目指すなら、正しいアクセントより正しい使い方です。
和製英語(日本語)を英語でないと知る事は大切ですね。

その③正しい文法・文型がわかるか

別記事でも少し触れましたが、もちろん文法文型重視は、言語習得において
主に「読む」「書く」を習得する為に重要です。しかし海外移住・留学、英字新聞やノベルを読みたいという目的が無くば、今の時代読めなくても何らかの翻訳機能で十分です(日本に住む私は特に)

幼児教育においても、今後の学校教育や低年齢での英検受験などを目指さない限り、正しい文型で話さなくても問題ありません。日本人の子どもでも「あげる・もらう・くれる」などの授受表現はあいまいで「きのうママがあげたの(正:くれた)」などと言っています。

コミュニケーションは、ともかく聞くこと話すこと優先。
将来的に誰かのフィードバックを受けて間違いに気づき、自己修正して自然に正しい英語文法に繋げていけば合格ではないでしょうか。

私が中学生のころ、グアムでローカルの大人が「昨日買ったんだ~これ!」を「I buy yesterday!!」と言っていました。ローカルの人は現地の言葉と英語MIXで暮しています。そういう環境の人に完璧な英語は不要です。

要は、彼にとって英語とは、まずは言たい事が伝わればよかったのです

大人でも、コミュニケーションに重要そうな「文法・文型」は義務教育を押さえていれば、実は気にしなくていいと思っています。

また、基本的な英語学習をして大人になった人にとっては、英語を「読む」ことからストーリーの背景やそのシーンにあった言葉を学ぶ、という学習方法も有効です。しかし古い物語や特殊な言い回し、その立場の人物特有の話し言葉等があるので要注意です。

極端だけど本当にある例として
日本アニメを見すぎた外国人が「~でござる」と話すみたいになります。


ローカルエラーとグローバルエラーには注意

ただ、「大丈夫ダイジョブ~」といいつつも、注意が必要なのは、意味が全く変わってしまう間違い(グローバルエラー)と、間違っていると分かっているけどこう言いたいんだな、と意思伝達にそこまで支障をきたさない間違い(ローカルエラー)です。

その①で挙げたRとLの違い等は、グローバルエラーに関わることがありますが、英語話者は外国人のアクセントで間違えやすい言葉を知っていることも多いですし、文脈から察してくれることがあるため、何とかなるものです。
その②では和製英語は意味そのものが違うことが多いので相手を勘違いさせることがあるので超要注意です。
その③はもちろん、ある程度知っていないと意味が違うものになるので、多少の知識はあった方がいいです。ただ、最終英語学歴高校の私が問題ないので、その辺までの文法・文型を押さえてはどうでしょうか。


「日本アクセント英語」は問題ない

最後に…超個人的な持論です

子どもに幼児から英語に触れさせたいと考える親はまずYouTubeや英語の子供番組を見せているかと思います。そこで気づいた方、多いと思います。

各教育機関が出している英語教材と比べて
キャラクターの英語アクセントの違い」が豊かなことに。

例えば、実写版の「美女と野獣」。イギリス英語と一緒に、フレンチ訛りが混ざって、訛りからもキャラクターの住む地域や世界観を演出できています。「リメンバーミー」もスパニッシュ訛りの英語に、スペイン語も織り交ぜており、画像のみではなく、言語からもメキシコの雰囲気を最大に引き出しています。

つまり、各言語特有に現れるアクセントには、その良さがたくさん詰まっているのです。個人的にはラテン系の女性が話す英語が大好きです。

では、Disneyとは少し話が外れますが、日本や日本人が舞台のハリウッド映画。日系アメリカ人など流暢に英語で話す日本人もいれば、日本人の特有のアクセントで英語を話す日本人も登場します。

世界中の国で、その国特有のアクセントで英語は話されています。
日本人が「日本アクセント」で話すことは何の問題もないのです。

言っていることが伝われば、世界は気にしていないのです。

日本での幼児英会話に必要なものは発音ではない

海外に住んでいて、その地域で英語が話されている場合はその英語やアクセントに浸ります。そして、日本で英語に触れる機会は、英語圏のコミュニティに属しているか、情報配信されている内容を見てというケースなどがほとんどだと思います。

日本で暮す私の子ども達は、前途であるように、様々なアクセントのTVや海外のYouTuberからも英語を吸収し、意味を理解しています

お陰で、うちお子どもたちは覚えた語彙をそのまま各国のアクセントで話すので面白いです(笑)

これからの現代、様々なアクセント英語に触れる機会がある子ども達は、日本の普遍的な「正しい英語」ではないグローバルな視点・環境で英語を学んでいくはずです。

親はそれを考慮したうえで子供が触れる「英語」を選択してはいかがでしょうか。私は言語学の学者ではありませんが、様々な発音の英語を聞くのは楽しくて大好きです(たまに理解不能で字幕で理解するのですが 笑 )

日本語の習得過程のように、一つの漢字に音読み訓読み合わせて4つ以上の読み方をする文字(例えば明「みん・あ(ける)・みょう・めい」)を思い起こしてみます。そうすると、こどもが言語を覚える過程で、一つの意味を持った「イメージ」に沢山の違う音が付随してきて、最終的に具体化・固定されるのは脳の発達上可能だと思っています。


長くなってしまいましたが、一日の貴重な時間の中で、ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回の話は、日本人がイメージする「正しい英語」のイメージと、「世界が使っている英語」のギャップについて、簡単に話しました。

目標が分からなくなってしまった人
これから英語を子どもに学ばせたい人
大量に調べて溢れんばかりの情報で勉強を諦めそうな人

ご参考になればと思います。

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