一(いち)

小学生の子どもたちの宿題には、
音読と計算カードがある。
毎日ある。
けれど、どうしても習慣にならない。
子どもたちにとって
やらなきゃいけないもの、
とは思えないよう。
私が(長らく)適当で良いでしょう、
と思っていたからか。

厚紙でできた音読計算カードがあって、
やったらそれに毎日ハンコを押す。
忘れたりすると、担任の先生から
赤ペンで勢いのあるチェックが入る。
ドキッとする。

音読というのはとても良いらしい。
脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)
に良いらしい。前頭前野というのが
素晴らしい。
セロトニンが出て脳が活性化し、
自制心が育ち、
コミュニケーション力アップ!
などと書いてあった。
それらを読みながら、
音読は脳の前頭前野のマッサージなんだ
と気づく。音読の良さを調べあげ、
わざわざ手作り新聞にし冷蔵庫にはった。
子どもたちには、
ふーん、で終わったけれど
私は納得した。

計算カードについては
リングにぶら下がるカードの束に
やる前からうんざりしている。

そこで私は思った!
ヒントは「1」だと。
計算カードは一枚でもいいから。
音読だって一文でいいから。
毎日積み重ねていけば
全くやらないのとは大違いだと。

「一枚でいいから」
「一文でいいから」

子どもにそう言いながら、
何事もそうだよな、って思う。
1から始まるんだ。
一歩一歩からしか始まらない。
今年の私の漢字は
一(いち)
だな、って心で何度も思ってる。

noteに記す第1号の記事。
準備万端で望もうかと思ったけれど、
書きながら整えていくことにした。

はじめのいっぽ!