一(いち)
小学生の子どもたちの宿題には、
音読と計算カードがある。
毎日ある。
けれど、どうしても習慣にならない。
子どもたちにとって
やらなきゃいけないもの、
とは思えないよう。
私が(長らく)適当で良いでしょう、
と思っていたからか。
厚紙でできた音読計算カードがあって、
やったらそれに毎日ハンコを押す。
忘れたりすると、担任の先生から
赤ペンで勢いのあるチェックが入る。
ドキッとする。
*
音読というのはとても良いらしい。
脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)
に良いらしい。前頭前野というのが
素晴らしい。
セロトニンが出て脳が活性化し、
自制心が育ち、
コミュニケーション力アップ!
などと書いてあった。
それらを読みながら、
音読は脳の前頭前野のマッサージなんだ
と気づく。音読の良さを調べあげ、
わざわざ手作り新聞にし冷蔵庫にはった。
子どもたちには、
ふーん、で終わったけれど
私は納得した。
計算カードについては
リングにぶら下がるカードの束に
やる前からうんざりしている。
*
そこで私は思った!
ヒントは「1」だと。
計算カードは一枚でもいいから。
音読だって一文でいいから。
毎日積み重ねていけば
全くやらないのとは大違いだと。
「一枚でいいから」
「一文でいいから」
子どもにそう言いながら、
何事もそうだよな、って思う。
1から始まるんだ。
一歩一歩からしか始まらない。
今年の私の漢字は
一(いち)
だな、って心で何度も思ってる。
noteに記す第1号の記事。
準備万端で望もうかと思ったけれど、
書きながら整えていくことにした。
はじめのいっぽ!