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リネアちゃんとバラのつぼみ

ミニバラに3つ、つぼみがついているのを発見した。いつもは1つくらいしかつぼみがつかないというのに。

2年くらい前に近所のスーパーで398円くらいで買ったミニバラ。今年の2月の終わり、ひとまわり大きな鉢に植えかえた。というのも、リネアちゃんが「鉢かえをしましょう」と言うから。「鉢が根を圧迫していたら、鉢かえすべきです」と。

去年、図書館でリネアちゃんと友だちになった(と思っている。そんな気持ちなのだ)。その前からリネアちゃんのことは知っていて、もう何度も何度もリネアちゃんの本を借りた。

『リネアの12か月』クリスティーナ・ビョルク=文/レーナ・アンデション=絵/福井美津子=訳
世界文化社 1994年初版

ページをめくればめくるほど好きになる。もうずっとながめていたい。新しい本は販売されてなかったから、古本屋で購入した。

1月から12月までその月のお楽しみが書かれている。植物はこのタイミングでこうするといいとか。毎月の鳥紹介もある。スウェーデンが舞台のようだから日本とは違うところもあるけれど。そこもおもしろい。

11月には「球根を植えましょう!」って。いつもタイミングをのがしているから今年こそ。この本とともに、2023年を楽しむと年の初めに決めていた。そんな時間を味わいたいんだ。リネアちゃんよろしく。

今朝、起きた時に、今日はしゃがみこみたい日だと思った。時々、しゃがみこみたい日ってのがある。心がぱっとしない日。だけど、ミニバラのつぼみをながめて、リネアちゃんの顔がうかんで『がんばりますかね』と思った。

そしていつもいつも思い出すのが、
レイチェル・カーソンさんの言葉。
見るべきものはたくさんある。
この手のひらの中にある
携帯なんかよりも。

地球の美しさとしんぴを感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと、人生にあきてつかれたり、こどくに苦しめられたりすることは決してないでしょう。

レイチェル・カーソン
「みんなと学ぶ小学校理科4年」裏表紙より
/学校図書