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余裕綽々

自転車で川沿いを走るたび、
自転車ではなくて、
この道を歩きたいと思っていた。
いつかいつか、と思っていたら
今日がそのいつかとなった。

ぽっかり空いた3時間。
これは私の好きなように使ってよし。
使おう、と決意する。

カメラを持って、
隣の駅まで川沿いを歩いて、
あの神社に行って、手を合わせる。
ついでに、その近くの和食屋さんで
あんみつセットを食べる。
疲れていなければ、
また川沿いを歩く。
そんなプランにする。

あんみつがおいしかったから、
帰りも余裕で歩けた。

薄暗い中、光が当たると
ひときわ輝くんだなあ。
と、この子を見てつくづく思った。

今日は些細なやだなあ、があった。
それを反芻しそうになって、
いやいやと思う。そこにわざわざ
光を当てないでいいんだった。
それよりも些細な嬉しくなること
はいっぱいあった。
そっちに光を当てた方が良い。
私の意識を向けた方が良い。

ばったり会った友だちの
「どうしたの」と
気にかけてくれた顔を
もう一度思い出す。

ありがたい。
ありがたい。
ありがとう。