金曜の夜に
15歳の私。
2つ結びの、
視力が悪いのに裸眼の女の子。
紺色の制服を着て、
恥ずかしそうにしながら
はにかんでいる。
これが15歳の私。
今の私をどう思うだろうか?
15歳の私と41歳の私はつながっている。
切り離されてはいない。
同一人物。だけど、
どう思うのかなあ、と考えてみる。
想像してみる。
そのたびなぜか
ほんのちょっと、
こみあげてくる。
15歳。
気をつかっていた。
傷ついていた。
両親の仲が良かったら。
そう思っていたあの頃。
15歳の私は、41歳の私に
がっかりするのだろうか。
ちょっと思った。
けれど、
15歳の私は
幸せそうで良かった、
と笑っていた。
*
15歳の私に、
大人になるっておもしろいよ
って伝えたい。
迷ったら、そんな生き方を選ぼう。
*
15歳の私に励まされる。
映画「くちびるに歌を」
船の汽笛。
ボー ボー 前進。
良かったら、金曜の夜に。
15の私に出会える曲を。