メトロポリタン美術館展 ポストカード6選
メトロポリタン美術館展に行ってきました。
どれも見応えがあり、BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」で少し予習したことと音声ガイドのおかげでとても有意義に鑑賞ができました。
下の6つはショップで多めに買ったポストカードのうちの6枚です。他にクールベの「漁船」やカニャッチの「クレオパトラの死」(みんなが思うクレオパトラと全然違うクレオパトラ)も良かったのですがポストカードになっていませんでした。
今回の展覧会のポスターにもなったこの絵。1番右端の占い師と女3人でグルになって真ん中の男の人の身ぐるみ剥いでるんだけど、左から二番目の人、グループの中で一番下っ端で無理矢理実行犯させられてる感じがする。盗む場所も難しめだし。
これは最後の晩餐の後のキリストとその弟子なのだそう。そのシチュエーションから考えれば三次会で張り切ってカラオケやってる上司と疲れて潰れてる部下にみえなくもない。
ヨーロッパ絵画の展覧会に行くと髑髏をモチーフにしている静物画って結構見る。流行りとかあったんだろうか。昔のレトロな書斎に飾りたい絵ですね。
このシリーズ?で左の橋の下からのアングルで描かれている絵があるんだけど、それが圧巻ですごく好き。いろんな角度から見てたんだね。それとも別の場所?おんなじ気がするんだけどな。
この絵が描かれたころ(19世紀後半)純愛な物語が流行ったのだそう。彫刻家が自分で掘った彫刻に恋をしてしまう。キューピッドが魔法で彫刻を人間にし、お互いキスを交わすという場面(By音声ガイド)。こういう絵が少女漫画の原点なのかな、と。
この絵を見て「あ、この絵は絶対ポストカードになってるな」と直感したら本当にポストカードになってた。私もたくさん美術展に行ってるわけじゃないけど「この絵は絶対ポストカードになる勘」はちょっとはたらくようになった。今みたいに写真が簡単に撮れる時代じゃないのにスナップ写真みたいな絵が描けるなんて昔は本当に絵を描く才能は特別な事だったんだ。
あと、「エジプトへの逃避途上の休息」のところにしばらく立ってたんだけど、だれも手前の母と赤ちゃんと奥にいる母と赤ちゃんが同一人物だっていうことを指摘する人はいなかったですね。山田五郎さんありがとう(「ぶらぶら美術・博物館」で語ってたので知ってた)