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「本当はどうありたい?」が変える働き方


家族で石垣島に4年前移住した。
そのきっかけは少しでも伸びやかな環境に思春期の子どもと過ごしたいと思ったからだ。

生まれた時から都会住んでいた私が、沖縄の離島で暮らすことは、予想外にライフスタイルを変えるきっかけになった。
SNSやブログがなければ移住はしなかったと思う。
食堂を週一回借りて、念願だったカフェもやってみた。
そこで最初に出会ったお客さんが「働き方を変えようとみんなに言っている」という人だった。しかも世界中を旅をしている。その店には世界中旅をしてきたばかりの人が日本人以外でも良く来る。
クルーズ船の寄港ということも関係しているのだと後で知った。

島に来る前の環境は子育て中のママたちに囲まれていた。
そのなじみのエリアを離れるようにして、自転車で1㎞以上かかるタイレストランで働いていた。

タイレストランの厨房はタイから来た人が必ずいる。彼らは開店前からクローズと後片付けまでみっちり働いて、収入のほとんどは家族の分と自国の貧しい場所にお金を渡すというスタンスだった。もちろん、日本での買い物も楽しんでいたのをよく知っている。一人元地元の歌手という人がいて、ものすごく歌がうまい。彼が歌うとまだ行ってもいないタイに連れて行ってもらったような感があり、とても楽しかった。私に「ゆくーりゆくーり、急がなくていいよー」とよく言ってくれていた。

話しは戻るが、島に来てからは海外から来た人とふれあう
ことも増え、言葉も考え方も全く違うのを肌で感じた。
でも、それが何より好奇心旺盛な私にはうれしかった。

カフェをやっていた頃は、様々な国の人とふれあいがあり、アジア圏から来た人は、「到着してから、ずっと緊張してたけど、おかげでリラックスできたよ」という人もいた。常連さんにはワーホリ期間だけ台湾から働きに来る人もいて、ランチを必ず食べに来てくれて「今日も美味しかった」と言ってくれる女の子もいた。

様々な人たちと出会うと、自分が本当はどうありたいのかとか、何をしたいのかを自然と考えるようになる。
その問いがいつも内側からやってくる。
様々な出会いから、だんだんと自分の在り方や考え方が変わってくるのがわかる。
無理をせず飾らずありのままの自分にできることは何だろう?

カフェは半年でクローズすることした。来てくださったみなさんに
感謝の気持ちでいっぱいだ。

そして4年後の今は自宅で仕事をしている。

カフェをやっていた後でも、働いていた大好きなスィーツ製造販売の仕事もこれがラストと決めてやめた。やろうと思ったらいつでもできるからだ。今やりたいのは今しかできないこと。自分の経験を当たり前と思わずに、伝えること。そんな風に感じるようになってこうして書いている。

私は、紙に書くのが好きだと思う。白紙部分があればそこへ思いついたことを書いたりしている。それはいつも自然に。
携帯のメモにも書くけれど、何かちょっと違うのだ。

よく、稼げるのか?という問いも湧いてくるけれど、心配はいらない。自分がこうありたい!という標準さえしっかりしていたら、おのずと食べるための仕事はやってくるし、臨時収入だけでなく欲しかったものがびっくりするタイミングでもらえたりする。不思議なくらいだ。

世の中では、働き方改革とかうたわれているでしょ?
でも、働き方の前に在り方を問わないと結局改革どころか
混沌になってしまう。そう、自分はどう在りたいのか。

たとえば、スピード重視のフランチャイズ店で好きな食べ物を売れても、自分がのんびりタイプだったら、常に「はやく!」という
プレッシャーをかけないといけない。無理強いが発生しないスタンスを見つけていくことが大事だ。
今なら誰もが新しいビジネスを生まれさせてもいいくらいだ。
これをやっている時が本当にしあわせなの!という人がビジネス展開したなら、それは間違いなく伝播するというものだ。

マツコの知らない世界でも、出演者の自分の好きこそが見ている側をハッピーにさせると本当に思う。

これまで様々な仕事をやってきた私の職歴は、履歴書には書ききれないくらいだ。そのことをあまりよく思えない時もあったけど、このことから自分のことを意外につかんでいなかったんだなぁと気づいた。でもいいじゃない、カーネルサンダースさんだって、相当な転職歴があるんだから。要は喜びにつながっているかが最重要だと信じている。

実がこのエッセイを書いたのは、審査員に読んでもらいたかったからということがモチベーションにつながっている。いつもそういうことが私には書くきっかけになる。
それに、書いても出し忘れることがあるので、今日のうちに出しておこうと思う。


きっかけをくださったクラウド会計ソフトfreeさんとnoteさんに
心から感謝いたします。

そして沖縄石垣島の海と自然にありがとう。

#働くを自由に #エッセイ


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