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【新型肺炎】検査数が少ない日本での本当の感染者数は!? 韓国の感染者数と比較することで見えてくること

2月29日
日本の感染者数は234人です。一方の韓国は2,931人です。日本の10倍以上です。
イタリアは889人イランは388人です。
日本より中国の観光客も少なく、地理的に離れている国より日本が少ないのは、どうしてなのでしょうか?
クルーズ船を含めると日本は935人ですが、国内に含めないことになっているのでここでは取り上げません。

非情に有用な情報が多く含まれていると思います。
是非、多くの方が情報を共有することをお勧めします。

韓国の感染者数がなぜ日本より10倍以上多いかということが書かれています。

最初にまとめておくと、
韓国の検査能力は世界トップレベルで日本と比べても段違いに多い点
クラスター(集団発生)が2カ所で同時に起きたため
初動対応の失敗
ということになります。

「感染者数では日韓の差は2月27日(午後1時基準)の8.5倍(日本=186人、韓国=1595人)からさらに9.6倍に広がった。ちなみに2月23日の段階では4.5倍(日本=133人、韓国=602人)だった。」

現状は10倍以上の差となっています。

「日中貿易(約3537億7千万ドル=19年)」
「韓中貿易(約2434億3千万ドル=19年)」

「(中国人観光客)日本(959万人)」
「(中国人観光客)韓国(約600万人)」

「(総人口)日本(約1億2600万)」
「(総人口)韓国(約5100万)」

「新型コロナウイルス感染者の数では韓国が日本よりも9.6倍も多いのは不思議な現象だ」

不思議というより不自然と言わざるをえません。

なぜこのような差が生まれているのでしょうか・・・
①検査能力の差
②大邱と慶尚北道の2か所でほぼ同時にクラスター(集団発生)が起きたため感染が拡大
③文在寅政権の状況認識の甘さによる初動対応の失敗


韓国は世界最高水準の診断、検査能力を備えている。韓国には全国79か所の病院と検査機関で1日に1万件まで検査が可能だ。例えば、2月5日から25日にかけて韓国は日本の23倍、米国の96倍以上の検査を実施していた。また、検査期間に日本は2~3日、米国は3~4日要しているが、韓国は1日以内に検査を行える体制を整えている。」
韓国の検査件数は世界のどの国よりも多い
韓国では27日午前9時の時点で6時間以内に結果が確認できるPCR検査を受けた人は4万4157人に上っている。ちなみに日本は26日午後1時基準でクルーズ船の乗客を除けば、1890件に留まっている。韓国の約23分の1程度に過ぎない。米国は日本のよりもさらに少ない445件しかない。」
「人口比率からしても韓国は1173人あたり1件なのに対して日本は6万7000人のうち1件しか検査ができてない。米国にいたっては74万人のうち1人だ、韓国の検査件数は日本の60倍、米国の700倍である。」


「新規の感染者256人のうち231人が大邱市(182人)と慶尚北道(49人)に集中」
「韓国の全感染者2020人のうち、大邱市は1314人、慶尚北道は394人」
「1千万人首都・ソウルは62人、第2の都市・釜山も63人」
「大邱では新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱教会が、また慶尚北道では清道のテナム病院が感染拡大の「震源地」となっているため」
「韓国では初の感染者が確認された1月24日から2月18日までの25日間で感染者は31人だった。1日平均1.2人だ。ところが、19日に20人、20日に53人と二桁の感染者を出すや、21日からは100人22日229人、23日169人、24日231人、25日144人、26日284人、27日505人と7日連続で三桁の感染者を出した」
安倍晋三総理が全国の小中高校の臨時休校措置を取る一方で企業や団体、個人に対して大規模なスポーツや文化イベントなどについて今後2週間程度、中止か延期、または規模を縮小するよう要請したのは韓国で発生した集団感染が影響したよう


「野党の未来統合党のスポークスマンは「感染者の急増は文在寅政権の初動対応の失敗、管理体制の失敗、状況判断のミスの3つの他に何よりも中国人の入国の禁止措置を取らなかったことが原因である」と、文政権を批判」
「現在、大統領府(青瓦台)のホームページの国民請願には「文大統領の弾劾を求める嘆願」が載っているが、請願者は2月28日午後1時現在100万人を突破し、約127万人に達している」


③の中国人の渡航禁止を出せなかったのは日本も同様です。②の集団発生ですが、北海道で緊急事態宣言が出されました。
クラスターという言葉が最近になって厚生労働大臣の口からも盛んに飛び出すようになりました。日本でも類似した状況が発生している、もしくはその可能性が高まっていると思われます。
①に関係しますが、検査数が少ないので数字は少ないでしょうが、おそらく疑われる人数がかなり発生しているのではないでしょうか。

日本政府が急に厳しい措置を取ったケースはクルーズ船の対応(沖縄では2700人下船させていたのに、横浜で急に入港禁止にした)に続き、2回目です。全国の小中高の休校を決めました。

こういった点を踏まえると、本当の日本の感染者数は韓国並みかそれ以上、それより少ないという数値が出るのは検査数が少ないからとしか言いようがありません。検査数に着目し、韓国並みに検査したらと仮定して感染者数を60倍にしてみると・・・日本は12000人となってしまいますが・・・この数値はちょっとさすがに多い気がしますが・・・。
総理が検査体勢の改善についても会見しましたので、少なくとも1日3000件は検査できるようにすべきだと思います。本文は以上です。

加えて日本で検査数に関しての考察も、さらに述べていますので、興味がある方はご覧ください。

日本の検査数が少ないことは問題になっており、これはアメリカでも同様のようです。
軽症者もすべて検査すれば医療崩壊が起きるという意見もあります。
確かに不安から軽度の風邪でも見てほしいと思う人が大挙押し寄せるのは、得策ではないでしょう。
これは、保健所が最初に対応することで、コントロールできています。
しかしながら、中程度から重症と言えるような患者さえ検査していないことが明らかになっています。
亡くなった後に陽性と判明した件も複数あります。また、感染者がのぞんだ時に検査していれば、院内感染や感染拡大を防げたケースも目立っています。

日本は当初から武漢しばりと呼ばれる検査条件で、検査したくてもできない人が続出していました。
日本で最初に感染した奈良県のバス運転手は、武漢のツアー客を乗せていました。
しかし、病院に行ってもすぐに検査できず、10日くらいかかって判明したと思います。
感染の発表があったのは1月28日。
1/28ニュース:新型肺炎、国内感染者新たに2人…1人は武漢からの観光客乗せた60代バス運転手

武漢でアウトブレイク(集団発生)して封鎖されたのが1月23日です。
日本は初期においては、武漢の人と接触して症状が出ても検査しなかったのです。
すなわち、発症している武漢の人と接触した場合、検査するというもっと厳しい条件だったわけですね。

この後、たんに武漢の人と接触して症状が出た場合に検査すると変更になりました。
2月18日になるとやっと武漢しばりが一応はなくなりました。

「厚生労働省によりますと、5つの企業で900人、2つの大学で150人のウイルス検査が新たに可能となり、(2月)18日からは一日最大でおよそ3800人の検査を行うことができる見通し」
参考:新型ウイルス 検査体制拡充 最大一日3800人検査可能に(NHK)

NHKでも報道されていました。しかし、実態は程遠いものでした。

「政府は1日に3800件の検査が可能と説明してきたが、実態は1日平均約900件にとどまっている」
参考:新型肺炎 「検査できない」不安拡大 実施機関、態勢追いつかず(毎日新聞)

「加藤勝信厚生労働相の26日の国会答弁によると、実績は2月18~24日に総計6300件、1日平均約900件と、想定の4分の1にとどまることが判明」
参考(佐賀新聞)

このように、日本政府は当初から積極的に検査することを渋る傾向が強く、その姿勢が一貫していると言わざるを得ません。
しかし、多くの国民が声をあげ、メディアでも取り上げられました。
自治体によっては検査数も公表し、積極的なところも出てきています。

(やはり、疑問の声は上げるべきだと感じました。世論が影響を与えることは日本ではかなり少ないですが、今回は違った印象を持ちます。)
さらに、中国から多くの検査キットを提供されていますが、日本の検査数は一向に伸びていません。

「(2月)14日に1万2500人の検査キット250箱を国立感染症研究所に無償提供」
参考:中国、日本に新型コロナの検査キット提供 「ウイルスとの戦いに国境はない」(毎日新聞)

当然ですが、感染がどれくらい広がっているか検査しなければ確かめようもありませんし、隔離などの対策もできないでしょう。
また、国際社会に対して、感染者がどれくらいいるのか数字を示すのは当たり前のことです。
検査数が少ないため発見者が少なければ、海外からの旅行客が安全と思って来日して感染するケースが出てきてしまい、信頼を失ってしまいます。
実際に日本に対しても渡航禁止、渡航制限する国が増えてきています。


「日本の関西地方へ旅行に出かけて台湾に戻ってきた台湾人男性が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。対策本部は「日本で感染した可能性が高い」とみている」

参考:台湾男性、関西旅行中に感染か 帰国後に判明 新型肺炎(朝日新聞2/28)

「北海道旅行から帰国したタイ人夫婦および同居している孫の男児が新型コロナウイルス検査で陽性と確認されたと発表」
「アヌティン保健相は記者会見で「現状を正しく判断してほしい」と述べ、国民に日本への渡航延期を強く要請」
参考:北海道から帰国のタイ人夫婦感染 渡航延期強く要請―新型肺炎(時事通信2/26)



歴史は戦国時代、三国志、太平洋戦争に興味があり、今は現代の政治の在り方に疑問を持ちます。サポートいただいた場合は、本などを購入して、少しでも有用な何かをお伝えできるよう努めたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。