見出し画像

日経平均の動向を知りたい

本業があって、平日のザラ場を見る事ができない兼業投資家にとって、自分の投資スタイルが確立されてない時などは特に、プロの人の発言が気になって鵜呑みしちゃう事ってありませんか?

私もアナリストの方や、投資で大きく成功されている方の話は気になりますので、鵜呑みにはしないものの参考にしています。

「 〇〇さんが、 PBR1倍割れの株に投資するのがオススメって言ってたんですよ。早速、割安株を探す為にスクリーニングしたところ、PBR1倍割れの△△社の銘柄がヒットしたので、購入しました。」なんて聞くと、「その方針で大丈夫ですか?」って聞き返したくなります。

ここで 、「〇〇さんの意見を参考とし、△△社の市場の成長性、財務諸表から判断して投資をした」と答えを聞く事ができれば納得もするのですが、「投資の週刊誌にも掲載されていたから」という単純な理由や、本人の考えや投資基準がどこにもない状態で、個別株などを購入する事がマズイんです。

なぜプロがその様な発言をしているのかを自分なりに理解する必要があると思います。

投資をする際、「他の人はどう見ているのか、どう考えているのか」という視点を持つことは大切な要素だと思います。ですから、投資の週刊誌に書いてあった事を読んだ人がどの様な行動を取っていくのかを想定する事は良い事でしょう。

ザラ場は心理的要素がある事も事実ですから。


そうは言いつつも、投資で成功している人の話は気になるし、日中に相場を見る事ができない兼業投資家の方にとって、今後の相場の動向は気になるところであるし、不安にかられる事も事実でしょう。

今の相場が上昇傾向であるのか下落傾向なのか、相場のトレンドを知らなければ、毎日の株価の終値にストレスを感じるかも知れません。

そこで今回はひとつの指標をご紹介します。

日経平均のインデックスに投資している人はもちろん、日経平均全体の先行きを推測する上で参考となるのが、「日経平均 VI(ボラティリティ・インデックス)」と呼ばれるものです。

*ここでのボラティリティとは、価格変動の度合を言います。


この日経平均 VI は、日経平均先物取引と日経平均オプション取引の価格をもとに算出。実際にこれらを購入している投資家の人たちが、1カ月後の日経平均株価をどう見込んでいるかを計算に基づいて指数化したものです。

数値高いほど、「相場が大きく変動する」と投資家たちが見込んでいる事を意味します。



図1  引用元:日経平均プロフィル

上記の図1の場合、22.20 ポイントと表示されています。
これは、今後1か月間のボラティリティが年率で22.2%と市場で予測されている事になります。

具体的に 2024.07.26 の日経平均終値は、37,667.41円
次月は、29,380.57 ~ 45,954.24円に入っている確率があると市場で考えられていると言えます。

日経平均VIは、日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。

参考:日本取引所グループ

日本取引所グループの引用文からも分かる通り、このインデックスは 20 ~ 30 の間で推移する事が多いので、このレンジから上に大きく外れた場合は、日経平均が大きく変動すると予想している投資家が多いというサインです。


投資には色々な指標があります。
どの指標にも一長一短があり、何を参考とすれば良いのか悩ましくもありますが、自分にあった指標を見つけて、投資スタイルを確立してみてください。


追記 2024.08.08
2024年 8月 5日の株価大暴落時の、日経平均 VI を参考までに。

図 2 引用元:日経平均プロフィル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?