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業務日誌:DAY23-2

■新規アブノーマリティ
🕵️【T-01-31】
🕵️【T-04-06】

悔しさのあまり深夜勤務を始める。
 
 【T-01-31】と再度コミュニケーションを図ったところ、会話が一切成立せずに職場が3回壊滅した。ソウルジェムの濁り方が尋常ではないため、この魔女はいないものとする。
 
 同じ絶望なら【T-04-06】のほうが幾分良い。『職員の能力が死亡条件になっている可能性』にかけて、エース職員と新卒を順番に接触させる。
 仮説は間違っていたものの、両者生還し、管理方法の開示に成功。
……なるほどね。一気にかわいく見えてきたぞ、このぬいぐるみ野郎!!!
 
 光明を見出した直後、クリフォトレベルの暴走によって【T-01-31】の檻が点滅。AIの手のひらで踊らされていることを本能で理解させられ、"ふりだし"に戻る。

 再度、【T-04-06】と会話を重ねながら覚悟を決めた。

 ノルマは500点。メンヘラ2匹の相手をしながら、暴走列車を止めつつ、ぬいぐるみを愛でれば良いだけだ。

 「運に頼る日があっても良いのだ」と言い聞かせながら作業を進めていると420点でクリフォトレベルが暴走し、またしても【T-01-31】の檻が点滅。こうなったら全職員で他のアブノーマリティと対話をするしかないですよね、安西先生。

 脱走のアラートと同時にノルマ達成し、なんとか本日の業務が終わる。


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