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【講義ネタ】価格という身近なもので価値観を考えるワーク

久しぶりの講義ネタです。

大学の授業でも研修でも使っている、使い回し系のスライドです(笑)。

モノとモノの価格を比べるタイプのもの
以下が例です。

当初は同じ価格だったのですが、物価の変動で異なるようになってからは、単品の値段をそれぞれに考えてもらいます。

「マクドナルドのビッグマックと松屋の牛めし。いくらでしょう
?」
と問いかけ、それぞれの値段を考えてもらいます。

食べ物と食べ物を比べています。「同じような値段だったらどっちが食べたいかな?」みたいにして、今日の気分にもよるもののお金のかけ方を考えてもらいます。


異なる性質のモノも比べてもらいます。

食べ物とそれ以外を比べる時はだいたいモノのほうが高いと予想はつきますね。

吉野家の牛丼とセブンスター1箱。

この場合はセブンスターのほうが高いだろうなという予想はされます。
「こっちが高いと思うよね!じゃあいくらだと思う?」と問いかけます。
社会人研修だと参加者で正解を出す人もいますね。

この他、
・大手チェーン店のチャーシュー麺と高級ホテルの中華料理屋のチャーシュー麺
 → 3,000円以上するラーメンがある
・ビジネス本と激安ジーンズ
 → ジーンズで2,000円程度のものがある
・大手チェーン店のうどんと四国の老舗のお店のうどん
→ 値段は大きく変わらないけど、四国で食べるうどんに特別な価値を感じる
・ビニール傘とデザイナーが考案した24本骨組みのある傘
 → 
2万円以上の傘がある

とかを用意しています。

本来は問いの後にすぐに正解スライドを映しています。
価格は変動するので、毎回チェックしています。時間がない場合は、調べた日なども伝えておくと、間違っても言い訳になります。

このワークは、色んな深め方があります。
今回は主に3つ紹介します。

①人は機能以外にもお金かけますよね

「雨の日、濡れるのを防ぐだけなら、ビニール袋で十分ですよね。でも2万円の傘を買う人がいます。それはなぜ?」みたいにして、価値を考えます。高校生の授業で使っていました。


②消費者被害防止の啓発

「変な業者に騙されたらダメですよ。牛丼、何杯食べられると思ってるんですか!」と冗談も交えながら、高齢者向けの消費者被害防止のネタとして使っていました。


③何にお金を使うかで価値が出る(これは多いです)

これは高齢者虐待防止の研修で考える時に使っています。
経済的虐待では、高齢者本人のお金を、本人の意思に反し、養護者が勝手に使用・処分するようなことがあります。

デイサービスやヘルパーといった介護保険サービスに使う必要があるのに使えない。権利侵害なのはもちろんですが、一歩進んで
「では、養護者はそこまでして何にお金をかけているんですか?使っているんでしょうか?」
という養護者のアセスメントを考えるネタとして使います。

お金を使うのはその人の価値が影響します。何を優先してお金を使っているのか。

例えば、
・自分の借金返済
・遊ぶため
・自分の家族の生活費
といったことが経済的虐待をしている養護者と関わる中で私が経験したものです。もっとあると思います。

「親の金使うなんて許せない」から一歩進んで、現状として何にお金をかけているのかがわかれば、養護者の気持ちを想像しながら(受け入れなくてもいい)、養護者に届く言葉を投げかけられるかもしれません


ワークをして「楽しかった」で終わらせず、体験してもらったからには、色んな深め方があると思います。色々とアレンジして使ってみてください。


今回は以上です。ご覧いただき、ありがとうございました。
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