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正義に燃えている時こそ、注意して関わる


ヘーゲルという哲学者が「徳の騎士」という言葉で表現したものがあり、社会福祉領域の自己覚知でも使える概念かなと思っています。
簡単に言うと、以下のようなものです。

 
「一見とても道徳的な人なのだけど、己の道徳や正義を振りかざして、結局人を激しく攻撃してしまう」
引用HP↓


数年前、大阪の北部を震源地とした大きな地震があり、いくつかの福祉系団体なども被害を受けました。
 
建物の破損から存続の危機に陥っているところもありました。
 

そのような団体がSNSなどで

「クラウドファンディング(もしくは寄付金の募集)をしますので、シェアをお願いします。」

のように支援を求める投稿が多くあり、私は見かけたものをどんどんシェアし、僅かながら寄付や支援を行っていきました。
 
しかし、私の友人たちは見ているはずなのにシェアも寄付もしません。
 
「なぜ、無料で簡単にできるシェアすらしないんだ!」
「こういう時は支援して助け合っていこうや!冷たい人たちだ。」

 
と怒りの感情が湧いていました。
 
 
そんな時にこの「徳の騎士」という言葉に触れて、まさに自分が今、この状態だと自覚しました。
 
私自身も被災し、当事者であったこともあり、「そんな自分でも」協力しているのに、「なぜ動かない!」という感情で人を非難しようとしている自分に気づきました。
 

SNSでもよく見かける「相手を正してあげよう」というお節介のコメントですが、ひょっとするとこのような状態になっているかもしれませんね。
 

何もしないほうが良いという話ではなく、こちらの想いが十分に伝わるための工夫や努力をしているか、相手に過剰な期待をしてしまっていないかなど、振り返る機会は大事かなと思いました。
 
本日は以上です。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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