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事実を知ってほしいのか、取ってほしい行動があるのか、両方なのか

ある福祉施設の昼食でこんなやりとりがありました。
「お皿が全然足りません!!」

食事の配膳をしていた介護職員が厨房の調理員に向かって大きな声で先ほどの言葉を発していたのです。

上記のメッセージでも十分伝わるものはありましが、別の言い方もできます。

タイトルに書いたように、このメッセージは「お皿が足りない」と言う事実だけを伝えています。

厨房の方が新米職員だったら、萎縮して終わってしまうかもしれません。
問題は解決しないわけです。
「お皿」と言っても、大きさがわかりません。
あと何枚必要なのかもわかりません。

そこで、「取ってほしい行動をリクエストする」メッセージに変換します。

「取り皿をあと3枚持ってきてください」のように伝えます。

事実よりも目の前の課題を解決することを優先する会話です。
事実も言いたいなら、「お皿が足りません」を冒頭に着けても良いですが、両方いうよりもシンプルなほうが伝わりますね。


「これどうなってるねん!」
「違う、全然違う!」


ぶつけたくなる気持ちは分かります。
でも、言われたほうは「何がやねん」という気持ちになりかねません。 

答えを自分(あなた)しか持っていなかった場合は尚更です。
何も言わず期待通りに動いてくれるのは限りません。

具体的に、リクエストするように伝えることで、言葉によって相手を動けなくさせる(スピーチロック)も避けられます。


生徒に対しては、
「廊下を走るな!」ではなく、
「おーい、歩きなさいよ」

「静かにしなさい!うるさい!」ではなく、
「よーし、そろそろ前を向こうか」

というように伝えるようにしています。

全然聞いてくれない時は、当然「うるさくなってるよ!」ということはもちろんありますし、全てがこれでうまくいくわけではありません。
余談ですが、普段言わない人が言うと、結構静かになります(笑)

ただ、相手に自分が怒っていることを伝えるより、望ましい行動を取ってもらったほうが気持ちが楽です。

今日も学生指導、頑張ります。

本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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