天空には、無数の雨粒があって。下界には、無数の雨樋があって。無数の雨粒の中の一粒が、無数の雨樋の中の一本に入り込む、その確率って、ほとんど「あり得ない」に近いんでしょうね。雨樋ごしに見る空は、なんだか、せつない感じです。【 001. レンズを通して見る雨樋。ぼけゆくさまが美しい。】 写真に「ぼけ味」っていう言葉がありますよね。僕の場合、その味わいを雨樋で試したりしています。このレンズは、とてもいい味でした。皆さんも、おひとつ、どうぞ。【 002. 折れて曲がって。ついでに雑草さんを羽交い締め。】 扉のようなものが見えるので、それを避けるために、折れて、曲がっているみたいです。なんてことはない風景ですが、なんだかいいなぁ。雑草の生え方の、だらしなさが、またよくて。【 003. 雨樋に降るもの。それは、雨だけではないのです。】 電柱の影がきれいだなぁ、と思って足を止めると、雨樋がひっそりと寄り添っておりました。降り注ぐ陽の光を、静かに受けとめておりました。とある冬の、とある午後のことでありました。004. archive of downspouts005. archive of downspouts006. archive of downspouts007. archive of downspouts008. archive of downspouts009. archive of downspouts010. archive of downspouts