「表」すら、誰も気にとめないような物。そんな物の「裏」は、それはもう寂れた感じが吹きだまっていて、とても味わいがあります。ひとつ、ここで味わって行きませんか。【 001. 機能むき出し。この武骨さが、「裏」なんだなぁ。】 ガシッと裏で羽交い締めにしております。見た目なんて気にしない、このあからさまな感じがいい。まぁ、誰も目にとめないんだから、見た目なんて気にするいわれは、ないわけですが。【 002. 裏側に諸行無常の響きあり。朽ちゆくもまた美し。】 この標識が工場から出荷されて、この場所に立ったときは、「裏」も新品でピカピカだったことでしょう。こんな世界の片隅にも、確実に時は流れ、それなりに、いろいろなことがあったのよとつぶやいているような後ろ姿でありました。【 003. ゆく人は、振り返ることもなく、真白なる「裏」。】 これは、白くペンキで塗装された、とてもきれいな「裏」なんですが、「表」の方の文字もほとんど消えてしまっています。で、もう、両面「裏」状態。撤去されないことを、人知れず祈っております。004. archive of backs005. archive of backs006. archive of backs007. archive of backs008. archive of backs009. archive of backs010. archive of backs