ご近所の終点 32 ヨシカワ 2015年9月14日 18:04 街を歩いていると、トン、といろいろな「終点」につきあたることがあります。とりあえず、ここで、いったん世界は終わるんだなと、しみじみしながら、記念撮影。 【 001. 終点はひっそりと、つつましやかに、そこにある。】 終点の向こうから、陽がさしています。マンションの通路のいきどまり。宇宙の果てのいきどまりも、きっと、こんなふうに、ひっそりと、つつましやかにいきどまっているような気がします。 【 002. とりあえず今のところ、ここが世界のいきどまり。】 現場のまわりがぐるりとトタン塀で囲ってあって、そこに、いきどまりができていました。工事が終わって、現場が消滅したら、この袋小路もなくなってしまうかも。ということで、「在り」し日の思い出に記念撮影。 【 003. 何かが、よどんでいる。何かが吹きだまっている。】 それぞれのベランダから、それぞれのお宅の物音が、袋小路にもれだして、よどんでいる。おだやかな、何事もない、午後でした。 【 004. 終点は、ある日突然やってくる。前方注意のこと。】 いやぁ、これは、あぶない。幹線道路並の広い道が、突然、終わるんです。「行き止まり」って大書してある看板が、とってもご立派。さぞ、今まで、いろんな事故があったのでしょうね。看板がよく見えない…という人は、005をご覧ください。 【 005. ずいっと寄ってみる。あんまり立派な終点なので。】 ね、立派な看板でしょう。立派ですけどねぇ……。あまりに無謀な都市計画って感じですね。でも、ここの、とりとめのない空間が、しみじみと、好きなんです。わびさび、わびさび、などとつぶやきながら記念撮影。 【 006. 「在る」こと「なし」。ということで、終点です。】 「不在」って、「居ない」ってことですよね。でも、そういうことなら、「不居」の方がふさわしい。僕は、いつも「不在」という字面をみるたびに、「在るが、ないのか。なるほどなぁ。」と思ってしまいます。なにが「なるほどなぁ」なのかは、それはそれとして。 007. archive of the end 008. archive of the end 009. archive of the end 010. archive of the end 011. archive of the end 012. archive of the end #写真 #ご近所 #終点 32 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート