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ポジティブ思考が息苦しい時の私なりの解決策

ここ半年くらいずっと調子が良かったのですが、最近、また鬱っぽくなっていました。今まで簡単に出来ていたこと、早起き、掃除、メイク、お風呂などまた一つずつ出来なくなっていく。ネガティブな感情や過去に苛まれている。これはやばいと自分自身で感じながらも、どうしてもポジティブになれない。そんな自分を責め、負のループにはまり、際限なく鬱に落ちていく。

私はいつもここを乗り越えることが出来ずに、何度も鬱を繰り返してきたのだと思います。鬱から回復し、前に進んでいく中でいい方向へ変わっていく途中に、ふいに思い出す嫌な過去、変わっていく私を否定する言葉。行動的になることで、生じ始める問題。周りの人と関わらずにいれば、感じなかった孤独。

ネガティブなこと、辛い過去は話さないほうがいいことは、十も承知です。ただ好きなことに意識を向ければいい、自分を大切にすればいい、自分で自分を満たせばいいってよく分かっているけど、感情に行動がついてこない。嫌な記憶に支配されて、それしか考えられなくて、どうしたって前向きになれない時。ご機嫌な暮らしとか言っている自分がバカバカしく思えてきて、ポジティブ思考が息苦しい時。

自分が幸せになることを自分自身で認めれなくなっている。また元の自分に戻ってしまっていると分かったけど、だけどアファメーションのノートを開いても、一行も書けない。辛い記憶が蘇って、理想の未来を思い描くことができない。
だから私は今ここで書きながら、私なりの方法でこの辛い状態から抜け出していきたいと思います。今、ここでやらなければ、私はまた際限なく闇に落ちてしまう。このままでは私は一生鬱から抜け出せない。抜け出すのはあんなに大変なのに、鬱に落ちるのはあまりに簡単で、本当に一瞬でそんな自分が心底嫌になる。

鬱になってからのこの10年間、自分を観察してきてよくわかっていることがあります。人は感情でしか動けない。人を突き動かすのは感情しかないんです。今はポジティブに考えることができなくて、前向きになれないことが苦しくて、ネガティブにしか考えられないなんだから、この怒りと悲しみの感情を使う以外に道はない。私をさいなむ苦しさを踏みつけて、嫌な過去を踏み台にして、この悔しさを生きる糧にする。正当法じゃなくても、前向きな方法じゃなくても、今ここで私は絶対に抜け出します。

今私が病んでいる原因は、過去のフラッシュバックです。20年以上前に家族から言われた、私の容姿に対する否定的な言葉。私は変わりたい。私は何も悪くない。私は自分の顔と体を好きになってもいい。私は私のままでいい。自分のなりたいように、私らしく生きていっていい。

そして私の生きにくさの原因のひとつに、他人に過剰に感情移入してしまう問題があります。「医学部受験で9浪させられ、教育虐待をしていた母親を殺してしまったニュース」を見て、それ以来私はその被告に共感し、感情移入してしまっています。共感というよりは共鳴と言えるのかもしれません。私の場合は逆で大学に行きたかったのに、大学受験を許されなかったのですが、子供の意志を無視して、親が子供の人生を勝手にコントロールしようとする根底の構図は一緒だなと感じました。私も彼女と同じで親を殺したいとう思いを抱えてずっと生きて来た。一歩間違えたら、私は彼女であり、なぜこんなことになってしまったのか理解できます。

彼女は自分の学力の限界を自分自身で悟り、気持ちに折り合いをつけ、看護師になるという目標を見つけてきちんと努力していたんです。それなのに、自分なりに見つけた夢を壊されて、何度逃げても連れ戻されて、じゃあ他にどんな解決策があったかと憤りを感じてしまう。


人のせいにするなって言うけど、誰かのせいにしたっていいと私は思います。だって実際に自分が悪くないことだってあるよ。相手のせいだってこともあるよ。
すべては自分次第だって言うけど、じゃあ教育虐待をしていた母親を殺してしまったあの子の親がちゃんと話しを聞いてくれて、子供の意志を尊重してくれて、子供の夢を応援してくれる親でも殺したの?子供には自分の人生を生きる権利があるんだよ。親が子供の人生を決める権利なんてないんだよ。

悲しい過去は話さないほうがいいって言われても、黙って心の中に押し殺しても、悲しみはいつまでもなくないよ。誰にも話せずにいた子供の頃の悲しい記憶は、20年経っても、30年たっても忘れずにいて、何度も何度も思い出してしまう。

どんな正論も心の闇が深いときは心には響かない。どんなに正しいと頭では分かっていても行動できない時がある。前向きになれないときに、前向きに生きようと言われるのは苦しい。だからこれでいい。今はこれでいい。ネガティブな私も、悩んでいる私もどれも正解で、怒りや憎しみが消えなくても、それを踏みつけて生きて行く。悔しさを糧に生きて行く。

何度も自分の記憶を塗り替えて、上手に塗れなくても、思った色にならなくても、それでも塗り替えてみせる。あんな親の元に生まれたせいで、それだけで人生台無しにされるもんか。私は私の人生を生きて行く。

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