部下との心理的契約を意識する

組織には目標があります。その目標を達成するために制度や規則があります。組織の中で働く個人は、こうした制度や規則に従って行動し、与えられた役割を果たすことで目標の達成に貢献します。

組織の中で働くということは、組織から一定の制約を受け入れることを意味します。

しかし、組織と個人との関係は上記のような一方的な指示命令と、個人がそれに従うという関係ではなく、組織と個人が互い必要なものを与え合う関係でなくてはなりません。

個人は組織の中で大切に扱われ、仕事と成長の機会と、正当な評価をくれることを期待します。対して組織は個人が忠実に仕事をこなし、組織のために最善を尽くしてくれることを期待するのです。

組織は個人の、個人は組織の期待を理解し、相互に期待を満たす限り、個人は組織に貢献し、組織は個人を大切に扱います。

このような相互な期待は、雇用契約や労働条件のように明文化されることなく、心理的なレベルでの黙契が成り立ちます。

これを『心理的契約』と言います。

個人は組織の考えや評価をマネージャーを通して実感します。

まずは『部下を大切にしている』という気持ちを伝えましょう。

部下の心は大きく救われ、心理的契約は強くなります。

職場で部下を守れるのは、上司であるあなただけなのです。

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