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259.お焦げご飯

突然お焦げのご飯が食べたくなって
1人用の土鍋で1合炊いてみた。

えーと、どうやればいいんだっけ?
水の量は、そうだ!くるぶしまで。
そいで最初は強火?中火?
何分くらい、、?と頭の中でクルクルしてた。

この前あさイチで見た、稲垣(いながき)えみ子さんの記憶を探ってみる。
いやね、ググればいいのはわかってる。だけどちょっとタイムスリップしたくもなって。

となると、大分前にいってしまったようで…
そう、今から30年以上前の結婚したての頃、まだインターネットがない時代のこと。料理本をみても載ってない母のあの料理。あの調味料って一体何を使ってるんだろうか?

自力でやろうとするもふと時計を見ると、うーん、、一か八か、そう、忙しくなる前のギリギリの時間、今なら電話してもセーフかな?

そんなんで母に電話して訊いたっけ。
「あのさぁ、、」
「あぁあぁ、先ず出汁昆布は30分以上付けとかなきゃダメだよ。いい味でないから。」
「わかった!」

あの頃には今のような便利さはなかったけど、もしかしたら少しずつ心が育っていく、そんな要素があちこちに散りばめられていたような。

ひと手間かけて
相手の時間を気遣って
ビデオのない時代はテレビ番組を譲り合って
家の電話で長話はご法度だったし
敬語を使うチャンスは結構あった

あっ、そんなことを妄想、いや回想してたら、目の前の土鍋の音が変わった。

きたー!!!
えみ子さんが言ってたのはこのタイミングだよね。
私はあわてて少しフタをずらし、
そこから弱火で10分、そして蒸しにも10分おいて、、

おっ!でけた。
美味しいご飯ができました。
うまいことお焦げもついて大満足です。
いただいた小女子を乗せて、、

「では、いただきます。」


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