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甲子園大会の観戦をボイコットするべき6つの理由

全国高校野球選手権大会、特に夏の甲子園大会は弊害が多いイベントである。

1.真夏に屋外でスポーツをすること自体がムチャなのに、わざわざ一番暑い8月中旬の、一番暑い午後の時間帯に決勝戦を始めるのは、一体全体どうしたわけか? 主催の朝日新聞は他の欄では熱中症対策を呼び掛けるくせに、甲子園大会の日程や試合時間を変更しようとしないのは、ダブルスタンダード以外の何物でもない。

2.そもそも野球というスポーツに勝ち抜きトーナメントはそぐわない。一敗したら終わってしまうから、ひとりのエースに頼らざるを得なくなる。選手の健康が大事と思うなら、リーグ戦に移行するべきなのだ。

3.1週間で500球以内、なんてのは投球制限と呼ぶのも馬鹿らしい。ほとんど冗談だ。プロだって、1試合に100球くらいで、しかも中5日とか6日空けるんだよ? ましてや体が出来上がっていない高校生に、一体どれだけ無理をさせる気なんだ。

4. 未だに女子マネージャーはベンチに入れないとか、グラウンドに立てないとか言ってる。少なくとも半世紀は意識が遅れていると言うしかない。甲子園大会を認めるということは、性差別を認めることだと認識するべきだ。

5.野球のエリート少年を集めた高校と、普通の公立高校を同じルールで競わせることの、どこに教育的配慮があるのか。大差の勝負になることはやる前から分かっているし、そんな試合をする意味などまったくない。

6.坊主頭とか開会式の行進とか、明らかに戦前の軍隊風教育そのままの姿が残っている。朝日新聞は日の丸や君が代や靖国参拝を問題にするのなら、まずは自分たちが主催する甲子園大会を見直すべきなのに、それをしない。

それでも甲子園大会が続くのは、僕らがテレビ中継を見て、話題にするからだ。そうしておカネを儲けている大人たちが存在するからだ。

高校野球そのものを否定しているわけではない。ただ甲子園大会を頂点とする、現在のやり方を改める時期だと僕は思う。具体的には、競技レベル別のリーグ戦を行い、決勝トーナメントをするにしても、その時期は春か秋にするべきだ。100歩譲って、夏休みに甲子園で大会をやりたいのなら、試合はすべて早朝かナイターにするべきだ。

現在の高校生には、申し訳ないけど間に合わない。それでも、それより幼い子どもたちの未来のために、せめて今年から甲子園大会を無視しようではないか。僕らのノスタルジーのために、子どもたちを犠牲にしてはいけない。多分、賛同者は少ないだろうけど。



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