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童貞の頃、彼女のおっぱい触ってお腹痛くなった話

あれは私が高校二年生の夏のことだった。
私が童貞を捨てる少し前の話だ。

彼女ができた。
同じ音楽系の部活に所属していた、同じくクラスの女子だった。
よく話があい、音楽の話も普段からしていて、Fカップの彼女に私はどんどん惹かれていたのだ。
学園祭の夜、私は彼女に告白をして、見事お付き合いをすることとなった。

その数週間後、部活の合宿を執り行うこととなった。
我が高校は自律の精神を尊重し、部活の運営などはほぼ生徒の自主性にゆだねられていた。そのため合宿なども開き放題。顧問は名義貸しのために存在するだけであった。

その年の合宿は高原のコテージを貸し切って自由に音の出せる環境で共同生活を送るという、自由奔放なものであった。

もうお分かりだろう。
健全な男女高校生。
付き合いたてのカップル。
まわりもなんとなく暗黙の了解。(というか周りにも何組もカップルがいたため、不純異性交遊祭りであった。)

合宿の自由時間の間、我々はコテージの空き部屋で秘密の逢瀬を行った。
どちらがしかけたともいえぬ接吻を交わし。
「はじめてのぺってぃんぐ」である。

私は滾った。
おっぱい柔らかかった。Fカップすごかった。
ちゅー気持ちよかった。
「はじめてのぺってぃんぐ」で、どうしようもないエネルギーの奔流に飲み込まれた私の分身は滾りに滾った。隆起した。天高くそびえ立った。東京スカイツリー(当時はなかった)

しかし
しかしながら、だ
まだ健全な心を持ち合わせていた我々は「仲間がいるこの一つ屋根の下で一線を越えるわけにはいかぬ」と謎の理性を働かせたのか、服を脱ぐこともせず、互いに接吻と愛撫を続けることにしたのである。

幸せな時間が続いた。もう私の分身はぷるぷるコラーゲン配合、「GAMAN Soup」でしっとりうるおいキープである。

しばらくすると異変に気付く。
お腹痛い。
お腹痛いの。

うんこの腹痛じゃなくて、違和感のあるお腹痛さだ。
これはあれだ。
「金玉を殴打されたときの痛さ」だ。

いやいやいやいや
こんなムードたっぷり愛し合ってるときに「金玉的なお腹痛い」とか言えるわけないじゃん?うんうん。
私は我慢した。

後から考えると、
あの痛みは私の中に潜む数億の眷属たちが、あまりのエネルギーの奔流に暴れていたのだろう。
主よ!貴様は正気か!ここまできて我々を出さないとは!なんたる屈辱!出せ!出せ!我々を出せ!年貢を減らせ!年貢を減らせ!この鬼畜大名!
こんなことを言っていたに違いない。

しばらくしてあまりにイチャイチャしすぎててもあれなので、部屋を出て合宿メニューに戻ったふたりだが、その後私はずっとお腹痛かった。

「お腹痛い」って普通に部活メンバーにも言ってた。それくらいお腹痛かった。デートしてたのは周りも知っていたはずなので、
ナニしてたんだろうこいつら、腹パンプレイか?
とか思われていたかもしれない。

みんなは知ってた?
我慢するとお腹痛くなるって。

懐かしくも甘酸っぱい、性のメモリー

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