見出し画像

推しがいること〜その1〜

遡ること2年前、25歳にしてはじめてJの事務所のアイドル達の沼に落ちた。

仕事で嫌なことがあって(今では理由を忘れてしまったのだけど)、仮病を使ってはじめて早退した。(正確にはフレックス勤務なので、早退という表現は適切ではなく、一通りの仕事は終わっていた)

なんともモヤモヤが残る金曜日の夜、家にまっすぐ帰った。
そんな金曜日に、数年ぶりにMステを見たのである。

学生時代は金曜日の夜はアルバイトをしていたし、社会人になってからは仕事やら飲み会やらで夜8時に家でテレビを見ることなんてなかった。

不貞腐れて帰ってきた、たまたま見たMステに某アイドルグループが出ていた。

正直この日がくるまで、グループ名は知っていたけど、名前も顔も一致せず、曲もほとんど知らなかったのだ(振り返れば、髪型がコロコロ変わるので覚えられなかった。)

イントロが鳴り終えた時、カメラに抜かれたドアップでその人はこちらに向かって、口角をきゅっと上げた笑顔を見せたのである!!!!!!

この瞬間がわたしが沼に落ちた瞬間だった。

そこからというもの、リリースの関係でメディアへの露出が高まっていたといえ、目についてしょうがない、気になって仕方ない。

今まで目に入らなかった方が不思議であるぐらい、
本屋に行けば、あらゆる雑誌の表紙を席巻しているではないか。

どんどん探っていくと、歌やダンス、バラエティ・ドラマなどあらゆる方面で活躍している。

つまりどういうことか、
なんてったって供給が多いのだ!!!

供給が多いことで、もうすぐ公開の映画楽しみだな〜とか、ドラマの番宣で出ていたバラエティ面白かったな〜など、常に何かしらのコンテンツにワクワクすることができる。

アイドルのお仕事が決まったり、新曲がリリースされたりすると、ハッピーで明るい話題でいっぱいになる。仕事やら人間関係でうじうじと悩む隙間なんてないほどに。

とにかくハッピーな話題を頭に取り込んで、ネガティブな思考にエネルギーを使わない。そんな切り替えの仕方を社会人になって覚えた。

無料で楽しめるコンテンツが溢れる昨今のなかで、お金を落としたくなるアイドルたち。気がつけば数年ぶりに買ったCDは3形態買うまでだ。
(なぜなら、初回限定版は本当に手に入らなくなってしまうから)

アイドルは偉大、経済を回す、世界を救う。
沼に落ちてからしみじみと思う。
仮病で早退したあの時のわたしにグッジョブと言いたい。
とりあえず、今のわたしは救われているのだ。


その2は、推しがいることで救われたコロナ渦のお話し。


よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートは自分を労るために使います。