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まいにちけんちく 川崎の住宅

はじめに

このnoteは

僕の個人的な訓練のために、「まいにちけんちく」として書きはじめています。

この記事は、以下の三つから構成されます。

1 この建物の立地場所と周辺環境
2 建物の特徴、およびその特徴がもたらす 建物の長所
3 どんな人達がどのようにこの建物に住む、 あるいは使うか。


今回はCasa BRUTAS 最強の家づくり、究極の参考書 都市型住宅に住む(2015年4月25日発行)に掲載されている写真をもとにスケッチを描きました。


川崎の住宅

神奈川県川崎市、設計:三家大地







この建物は、住宅街の路地、砂利道に面している。
隣接する住宅を見る限り、日本の住宅街で一般的な、日光を遮るように敷地いっぱいに建っている住宅が並んでいるのだろう。

この建物の特徴は、大きな部屋が二つ積み重ねられているところだと思う。
二階は大きくトップライトが設けられ、路地側の壁がにガラス張り、床はルーバー状になっておりとて気持ちがよい。
一階は路地に対してフルオープンする折れ戸になっていて状況や用途に応じて、街との接続や家族のプライベートな時間を担う。
サンルームのような二階はトップライトによってとびきり明るくなっているが床がルーバー状になっているので折れ戸が閉じていても
一階も明るく気持ちのよい空間だ。
路地側からみると、トップライトと全面ガラス越しに空が見え、住宅が密集していて暗い路地にこの建物を通してひかりが入り、印象を軽くする効果がある。

この建物に住む人は、よく友人が訪ねてくるような、人あたりがよく地域に根ざした人物なのだろうと思う。
この建築や空を路地と繋げるような役割を持つ建物を、友人や家族が集まったときに、一階を開放し、路地と繋がり、光を受け入れ、みんなが気持ちのよい空間を人柄や縁とともにつくり出していく。

都市の住宅街の路地に、あらゆる要素を接続する装置にこの建築はなっている。

本当の生活感は、ここにある。




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