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愛車をいじくりまわす計画の話

 ここ数日でやたら寒くなったので、よく知らない人と雑談をしなくてはならないシーンでは手堅く「最近寒くなりましたね」という話題で凌ぎ続けているしろやんです。年中同じ雑談カードを切れればこれ以上なく楽なのですが、どうやら人々は娯楽を求めているようなので、それでは満足してもらえないようです。即身仏をGoogle検索したら「即身仏 作り方」という関連ワードが出てきた話でもする?即身仏に関してはまったくの門外漢であり差し出がましく口をはさむのは憚られますが、多分、即身仏は作るものではないと思います。更に言えば、即身仏を作る(合意なく他者を即身仏にする)ことは、世間一般に言われる殺人になるような気がします。即身仏になるなら問題なかろうとお考えの「何が何でも即身仏になりたい、熱意なら誰にも負けない」という敬虔な仏教徒の方もいるかもしれませんが、現在の法において即身仏になることは自殺にあたるらしいので、協力者が自殺ほう助の罪に問われるかもしれないのでやめた方がいいかもしれません。もしかすると熱意ある即身仏志願者の皆様におかれましてはもうご存じのことかもしれませんが。何はともあれ、即身仏について動機や修行方法、姿を調べてみると興味深く、面白かったです。興味があれば調べてみてください。

 さて、今回は愛車をこれからどういじくりまわすかという話をします。まずは方針から。

◇方針:欧州ハイパフォーマンス風味ノーマル

・外装
ベンツのAMGだとかBMWのM、アウディのRSのような一見普通のセダンやワゴンに見えなくもないけれど、怪しげな凄みが見え隠れする「羊の皮を被りきれていない狼」に非常にそそられるので、彼らの手法を取り入れながらカスタムを進めています。実際のカスタムは間違えた方向に進んでいるような気もしなくはないけれど。ヤンキーの型落ちセダン的な。

・走行性能
車検に通る範囲で「より思い通り走りやすく、より楽しく」を方針としていじり進めています。こちらはまだまだ。

◇現状

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・外装
 ホイール交換や車高調導入、リヤスポイラー撤去、テールコンビランプ交換で概ね目指した通りの見た目になっています。
 ホイールは今時のハイパフォーマンスカーっぽくコンケイブが利いていて切削加工ものということで、RAYS Gramlights 57XTCをチョイスしました。ちょっと捩じってあるような造形もいかにも今時っぽくてとても良い。欠点があるとすれば少し重いことですが、鋳造もののホイールとしては標準的なレベルです。見た目が良いので、多少の問題は目をつぶりましょう。
 リヤスポイラー撤去やリヤコンビランプの社外品への交換は、シャープなフロント周りに比べて今一歩なリヤ周りをブラッシュアップするため。元々、中古で買ったときにはギャランフォルティス用のちょっと低めのリヤスポイラーがついていたのですが、これがスポーツ寄りとも高級寄りともつかない何とも微妙な見た目だったので、有無を言わさず撤去し、カーボン地の良い感じのダックテールスポイラーを装着しました。しかしダックテールスポイラー単体の見目は良くとも、デザイン的に忙しい印象の純正のテールコンビランプとのマッチングがあまりよろしくなく、ちぐはぐな見た目になってしまっていたのですが、ワイド感を強調できるよう、シンプルなデザインのJUNGYANG製のLEDテールを入れてみると、あら不思議、結構あか抜けたのでもうこれでいいと思っています。
あと外装でやることと言えば、12年の歴史を感じさせる窓のウロコを取ったり、経年劣化しているBピラーテープをどうにかしたりという程度でしょうか。小傷も多々ありますが直すにも先立つものが必要なので、ひとまず放置。

・走行性能
 足回りは車高ダウンと安定性の向上を目的にHKS HIPERMAX Ⅳ SPを入れました。いずれの目的に対しても確かな効果があったのは良かったのですが、古代ギリシアのチャリオットのような乗り心地になってしまい、段差を超える度にオゥフなどと奇声を上げる羽目になっています。減衰を緩めても快適と言えるような乗り心地にはならないのがつらいところ。寝てる間にどうにかなんねえかな。
 エンジン回りは、スーパーターボマフラーとHKSキャタライザーに合わせたPower Writerと、EVC7でブーストアップ仕様になっています。Power writerの書き込みをお願いしたお店のローラー式シャシダイで約360PSを記録しましたが、正味そんな出ているかなという印象。とはいえ、EVCのおかげで、純正ソレノイド制御時よりも素早くブーストが立ち上がるようになったので、ノーマル車よりも思い通りにパワーを引き出せるようにはなっていると思います。それに普段はブースト控えめの設定で走らせられるので、燃費も少し良くなりました。
 走行性能面は足回りの乗り心地面のブラッシュアップやさらなるパワーの獲得等、まだまだやることがあります。

◇カスタム計画

・ボディー補強
 ジムカーナの練習会等、何度か全力で走らせるうちに気づいたのですが、ちょっとオーバースピード気味でコーナーに突っ込んだ時のアンダーの滑り出しがどうにもグリップ状態とスリップ状態を繰り返すような、よれている系の動きなので、これを改善したいです。フロント周りの剛性不足は、他にも切り出しや直進付近のステアフィーリングのあいまいさにも表れているような印象があるので、補強を入れたら色々効果があるかなと。特にサス周りの補強は乗り心地にも効いてくるという話だし、やらない手はありません。具体的には、フロントフェンダー内部にインストールする「スーパー筋金くん」やロアアームの補強をする「ロアアームバー」、メンバーの動きを抑え込む「メンバーブレース」あたりを導入してみたいと思います。どれもそんなにお高いものでもないので近いうちにでも。

・パワーアップ(2500rpm~5000rpmの中回転域の強化)
 現状のPower writer+EVC7の組み合わせでも充分過ぎるほど速いですが、分かりやすいパワー感が欲しいです。特にタービンがあまり回せない1速2速では過給に頼らないパワーがあるといい。速度域の低いスポーツ走行では瞬発力が大きな武器になります。一番の対策はNA領域を大幅に強化できる2.3L化ですが予算が追い付かないので、HKSかTOMEIあたりのポンカムでも入れてみようかと思います。TOMEIのサイトのパワーグラフを見る限り、低中回転域で効いてきそうな感じで期待が持てます。これはそれなりに金もかかりそうなのでまだやらなくてもいいかな。

・足回り
 乗り心地と操縦安定性を両立するには良い車高調を入れるほかないという話をよく聞きます。多分それは真実でしょう。安くて良いものなんてそうそう転がっているわけもありません。というわけで、オーリンズの車高調あたりの良い出物がヤフオクに転がってきたら確保するつもりでいます。今すぐに必要というわけでもないので、のんびり良いタマを待ちます。とはいえ、この前のジムカーナの帰りに左フロントのピロアッパーから異音が出ていたのでちょっと不安ではある。グリス差したら静かになったけど。
 車高調交換の他にはリジカラもやりたいです。以前のクルマにリジカラを入れていたのですが、足回りが明確に骨太になるような感覚を実感できていたので、エボ10でもそれなりの効果は期待できるでしょう。もっとも、リジカラが機能する理由については今一つ理解できていませんが。メンバー周りの組付けの遊びがなくなり、サスが逃げることなく動くから?

◇結び

 こうやって書き出してみると結構いじりたいポイントがありますが、金がありません。金+999999999円とかそんなチートコードがあれば嬉々として使うのですが、そんなものが存在するとも聞いたことがないですし、存在しているような気もしません。よく分からない装置をとても安く売ってくれるおじさんととても高く買ってくれるおじさんを首尾よく見つけ出せれば、俺の人生設計も幾分か明るくなりそうですが、そんな心当たりもないので地道に働きながらカスタム資金や次のクルマの買い替え資金、老後の資金を貯めていきます。金がないと”不足”を痛感させられますが、金が掃いて捨てるほどあったらそれは幸せなのでしょうか。多分、悩みの種が一つ減る分一つ幸せにはなれるでしょう。金は人を狂わすと多くの人が言いますが、別に多少狂ってもいいから日本の国家予算30年分くらいくれよ。元からまともかどうか判然としないのだから、多少の狂いは誤差でしょうに。


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