アジャイル開発とは?
IT業界の中で、アプリケーションやシステム内で動作する
プログラムなどに対する要求の変化も激しさを増しています。
変化に対応し、新しいサービスを生み出すために、
より迅速なソフトウェア開発が求められています。
そんな中でアジャイル開発が、ますます注目されています。
今回の記事では、アジャイル開発について述べます。
アジャイル開発とは
アジャイル開発は、反復期間を設け、
反復期間ごとに企画からリリースを繰り返す、
反復型の開発プロセスです。
アジャイル(Agile)は、素早い、機敏などの、
意味を持っています。
反復期間は1週間から1ヶ月以内の期間と、
短いスパンになっています。
例えば1週間の反復期間を定めたとした際には、
5営業日である程度の「形」まで持っていく訳です。
もちろん5営業日で大きなものを開発することはできません。
ただ、リリースするごとに利用する顧客の意見を聞けるため、
要求の変化に柔軟に対応ができます。
アジャイル開発の流れ
ざっくりとしたリリースまでの流れは、下記になります。
1.計画
反復期間内にどの機能を開発対象とするかを計画し、
優先順位と規模感や見積もりを実施します。
2.開発
機能ごとに設計、実装、テストを行います。
3.リリース
リリースをします。
4.開発継続の判断
さらなる機能拡張のために開発を継続するか、
あるいは機能十分とみて終了をするのか、
ソフトウェアを利用する顧客や責任者などと認識を合わせ、
判断されます。
アジャイル開発のメリット
アジャイル開発のメリットについて、述べます。
1.速いスピードでのプロダクト提供
決められた期間での反復型開発により、
要望からリリースまでのスピードが速いです。
2.要求の変化にも柔軟に対応可能
仕様変更があった場合でも、次回以降の開発により
要求の変化に柔軟に対応できます。
その結果、要望の誤解も生まれにくく、
満足度の高いソフトウェアをリリースすることができます。
3.開発者、チームの成長促進
計画・開発・リリースのサイクルを繰り返すことにより、
多様な作業を何度も経験することができます。
ウォータフォール開発との違い
かつては、全体の設計からスケジュール通りに工程を進めていく、
ウォータフォール開発が主流でした。
各工程を着実に完了させて開発する手法のため、
開発途中での変更は想定されていません。
もし途中で問題や仕様変更が発生した場合は、
最初の工程からやり直しになる可能性があります。
開発中に計画・仕様変更が想定されるアジャイル開発と違って、
ウォータフォール開発は最初の段階でコンセプトや作業内容が
明確に決まっています。
開発手法の使い分けはどうすればいい?
最後に最適な使い分けを紹介します。
アジャイル開発
開発中に仕様変更が想定されるプロジェクトにおすすめです。
開発当初では仕様を明確に決定しないため、
多少変更が多くなっても問題ありません。
フィードバック・レビューをもとにニーズを柔軟に取り入れたい場合は、アジャイル開発を利用しましょう。
ウォーターフォール開発
大規模プロジェクトの場合におすすめです。人数が多いとマネジメントが大変ですが、作業内容・工程が入念に決められているため、誰が作業を行っても迷わずに進められます。
また、顧客のニーズが定まっている場合は、計画通りに進められるため、納期も品質も保証されます。
それぞれの特徴を理解して、自社・プロジェクトに合った
開発手法を検討いただくと良いかもです。
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