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コロナ禍での一日の過ごし方【競技を出来ないアスリートとして】

Jリーグ再開のアナウンスがありました。感染者数の推移や社会規制の状況を見ていて、オーストラリアの方がサッカーの再開は早いのではと予想していましたが、こちらはまだかかりそうです。

今はアップデートを待つのみですので、その時のために良い準備を継続できたらと思います。

今日は僕の時間の使い方を、次回でこの過ごし方を考えたきっかけについて書きます。規則正しく過ごそうとすることと、時間の使い方を考える事は競技やその他多くのことにも通じる学びがあったので、受験生や高校サッカーをはじめとした赤点を取れない学生にも参考になればと思います。

1. スケジュール実例

幼少期からサッカーという競技にコミットして極めようとしてきた人間が、サッカーがないことが日常になった状況でどのように過ごしているかを紹介します。

以下は、6/3の実際のスケジュールです。

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2時間弱のトレーニングを担保しつつ、7時間の勉強時間を確保することができました。

勉強内容は主に英語と、その他に自分の関心分野をいくつか絞って朝の2時間で集中して取り組むようにしています。その後ランニングをメインに体幹トレーニングとストレッチを少し。

パンデミックの状況もあって独学だけではスピーキングの機会が確保できないので、そういう機会を作りたいと考えていました。サッカーの再開目処も現状立っていないので、現状オンラインですが本格的に始めました。

この日は学校が終わったらインターバルの有酸素トレーニングをして、それからフリータイム。復習やnoteの記事の作成をしました。他の日は、オンラインでのトレーニンングや細々とした用事で埋まることが多いです。

受験生でもないのに僕がこのような比率で時間を使うことが可能なのには理由が二つあります。今回はそのうちの一つを以下で説明します。一つは、僕がアスリートであることです。

2.長時間勉強や環境変化に対応できるのはアスリートの特性

サッカー選手としてプロになり、オーストラリアに移籍してきたのに、なぜこのような時間の使い方ができるのかを僕なりの視点で解説します。英語に関してはモチベーションが明確で、以前のnoteで触れましたが、競技をする上で必要不可欠だと感じたことが大きな動機の一つになっています。

話を戻しますが、アスリートが持っている特性として以下の二点があると思っています。順に説明します。

①「何かを突き詰めようとする努力や工夫を惜しまず、その過程を楽しめる」

我々プロアスリートという生き物は、ある意味ドMでオタク気質の強い人間の集まりなのかなと思っていて、 プロになれたのもその対象となる競技に幸運にも出会えたということが要因一つになるのかなと思っています。筋トレひとつとってもそうですし、身体の使い方のトレーニングもいくらでもあるし、治療方法、メンタルトレーニングなど、物凄い量の情報で溢れています。誰もがその中で自分に合うものを試しながら探していくという作業を繰り返しています。そんなことを小中学生の頃から当たり前にやってきた人たちがプロアスリートになるのかなと思っています。(常に例外はありますが。笑)

このいった気質はサッカーだけでなく他のことにも応用されました。新潟時代、練習以外の余暇時間をトレーニングや、散歩などのリフレッシュに使っていたのですが、それでも時間があって資格の勉強をしたことがあります。この時も色んな勉強の仕方を試して模索してという作業を自然と繰り返していました。

基本的に今はインプットに偏ってしまっていますが、noteの発信はアウトプットの一つの形として僕の中ではとても大切にしています。見てくれてる人のためになるかなと不安になることもありますが、これも試行錯誤の繰り返しを楽しめています。

②「うまい人の真似をする」

誰そもそうかも知れませんが、僕も小さい頃からいいなーと思ったことや、自分より上手な先輩や後輩、仲間を見つけて"良いとこ取り"をしていました。これも競技だけに限らず様々なことに共通する気質の一つです。下で紹介するような工夫やテクニックも、実はほとんどが周りの人から影響を受けたり、書籍やyoutubeなどのようなインターネットから情報を得ています。

情報収集をして試してうまくいくと面白いし、上手くいかないと工夫をする。当たり前のことですが、試そうとする行動力やそのあとの修正力やリバウンドメンタリティというのは他の分野になっても活かされる可能性があることを実感しています。過程を大切にして楽しめるのがアスリートです。

3.勉強法の工夫とテクニック

サッカー選手としてのトレーニング時間を担保しつつ勉強時間を最低7時間確保する。上記のような特性や気質のおかげでやる気さえあれば工夫したりテクニックを探したりするようになります。最初こそ秩序のないダラダラしがちな勉強の仕方になりがちだったものの、工夫して一つ一つ整理することでこのような時間の使い方がノンストレスになりました。いくつかの例を以下で紹介します。

①スケジューリング

僕の場合はまず上記のようなスケジュールをしっかりと前日のうちに作成しておくことを第一段階としています。そうすることで当日の行動に迷いが出ないので合理的です。(一人での行動が多いので、今は特にこれが簡単に成立します。) 

②早寝早起き

まず始めに5時台に起きる習慣作りをしました。一見難しそうですが、単純に早く寝ればいいだけなのです。早起きをするのは、朝の集中力の方が断然高いからというシンプルな理由で、そういった研究結果もあります。実際に始めてみると、朝の集中力の高さに驚きました。

朝の集中力の高さを利用して生産性を高めて手応えを得ることは、勉強に対するモチベーションを高めてくれる効果も感じています。その他にも生活リズムが整うことで身体の調子も良くなりますし、今のところ良いことしかありません。

③ルーティン化

早寝早起きやスケジューリングもそのひとつではあるのですが、さらに細かいことをルーティン化しています。例えば朝で言うと、起床後すぐに水を飲むこと、コーヒーを淹れること、集中できる音楽をかけて勉強をスタートすることをルーティン化しています。

水を飲むことで睡眠中に失った水分を補給をし、その後の集中力を高めることはもちろん、少しマニアックになってしまうのですが、胃結腸反応といって胃腸の蠕動運動を誘導することで身体が目覚め、自律神経のバランスも整いやすくなるので心身ともに健康でいることに寄与してくれます。水を飲む習慣は一年前くらいからはじめたのですが、集中力や体調の違和感を感じた時に後で振り返ると水を飲み忘れていたということが何度かあって、改めて徹底するようにしています。笑 これは意外とおすすめです。

その後、朝食の前に空腹状態のままコーヒーだけを飲みながら2時間勉強。

夕食はこのくらいの時間に食べないと翌朝までに消化が完全に終わらないのでこの時間。消化を終わらせたい理由は、朝一に空腹状態を作って集中力を高めるためです。

4.目標+αの設定

長々とした解説になりましたが、目標や自分の成長のためになると考えていることに対しては努力を努力と感じません。なので目標はあった方がいいと考えています。

一方でプロアスリートとして結果を出し続けることは容易ではないし、色々なものを犠牲にしてきた大切な目標だからこそ、日々起こる一つ一つの出来事に一喜一憂してしまいがちです。

自分自身、如何にそうならないように努めてもメンタル的に難しい時期を多く経験してきました。

毎日の行動の積み重ねがパフォーマンスに繋がると考えると、それで自分の行動やパフォーマンスが乱れてしまうことは避けたいということをずっと考えていました。僕が昨年の途中から取り入れた、目標以外に自分なりの行動規範や基準を作るという考え方を次回ご紹介したいと思います。

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