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冬の日記② 豚汁があれば大丈夫

のぼりゆく日記

1月25日月  

情けは人のためならず、という言葉にまつわるエッセイを仕事で読む。もう何度目か。慣用句は使わなければ世界の彼方へ消えてゆく。豚汁をつくり、菜の花の辛子和え、卵焼き、鮭などお弁当に味わう。世の中の魚で、一番鮭がえらいと思う。鮭をたたえながら食べた。

1月26日火

雪の宿という名前のおせんべい、これは父方祖母がよく食べていたのを思い出すのだけど、優れたネーミングのせんべいだと思う。おせんべいは、海外でもっと売れたらいいのに。おせんべい文化、良い。祖母、砺波出身だそうで、いつか砺波へ行ってみようと思う。ハッピーターン、雪の宿、柿の種、せんべいネーミングは優れている。

1月27日水

韓国ドラマを見る。家族がご飯を食べるシーンが好きで、だいたいストーリーがよめるのに見てしまう。屋根部屋スタイルの縁台があるとこで、ビールのシーンも好きだ。日本の食卓のシーンは、よほどじゃないと熱が伝わってこない。歌集が初夏くらいには出るかも…と頑張っている。歌稿をやりとり。色々食べてる歌集だと思う。今日は青梗菜シーチキン炒めと焼売など食べた。

1月28日木

外は風がごうごうしていて、おでんを煮込みつつ、届いた歌集を読む。黒瀬さんの『ひかりの針がうたふ』。勢いよく読めた。読み返してて考えてみる。院生時代の友人が福岡にいて、遊びに行ったこととか不意に思い出す。鉄鍋餃子と明太子とか食べたなぁ。他県に行くことままならないまま一年過ぎた。ちなみにわが県、平日は宣言出てもあんまり減ってないんだよね。予防して出歩かなくてもウイルスがいるんだよ…まあ仕事には行くから引きこもるわけにはいかないんだけど。里芋、カニカマ入り卵焼き、焼きそばパンなど。

山に満月があって、ひとに美しさを言うなどした。ところとごろ、平安時代の前世っぽい言動をしてしまう。


1月29日金

1月も終わりだなあ。早いなあ…と思う。ここのところ豚汁を週初めに作って、野菜を大量投入し、栄養を乗り切るという試みをしている。毎日少しずつ作るのもいいのだが、どーんと作って鍋に何かしらあるというのはいい。歌集の名前にうんうん悩みつつ、チョコレートなど食べる。ところで、豚汁には七味。長野に行って買ったものが少なくなったので、補充。七味もいい名前、侍七人みたいな。